6月24日、オランダTTサーキット・アッセンにおいてMotoGPファクトリーチームの6名のマネージャーが上半期報告記者会見を開いた。第11戦オランダGPを終え、早くもシーズンの折り返しを迎えた2022年のMotoGP。各マネージャーはシーズン前半のレース内容をどう振り返ったのか？ そして、後半戦に向けてどのような展望を描いているのか？ 6回目は、レプソル・ホンダ・チームのチームマネージャー、アルベルト・プーチの登場だ。
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■アルベルト・プーチ（レプソル・ホンダ・チーム：チームマネージャー）
■2022年シーズンの前半戦を、どのように評価しますか？
「はっきり言われていると思うが、我々にとって良いシーズンではないし、この状況については、これ以上説明することはない。明らかに競争力がないので改善しなければならない。それが我々がやろうとしていることだ」
「長い説明をするには多くの方法があるが、我々は改善して、手順を変えていかなければならないというのが事実だ。ホンダの歴史のなかでは、結果の面で悪い時期よりも良い時期の方が多かった。だが今我々は、悪い時期にいる。それを改善していきたい」
■ホンダ勢が競争力を高めていくためには、どんな変化を起こさなければならないのでしょうか？
「ホンダの歴史は、決して諦めないことにある。我々は時間をこれくらい、もしくはこれくらい、これくらい（と両手をさらに離す）とかけていくことになるかもしれないが、上位にたどり着けることは分かっている」
「だが、おそらく我々は考え方を少し変えなければならないだろう。重要なポイントは、より良い解決策を見つけるという意志を持ち、追いかけることを諦めないことだ」
■マルク・マルケス選手なしに開発を行うのは難しいでしょうが、今年彼がバイクに乗ることが最善のシナリオでしょうか？
「そうだ。可能であれば夏以降、年末までに彼にバイクを試してもらえたら素晴らしい。特にエンジニアたちにとってはそれが最善だろう。そうすれば彼らは方向性を理解できるからね。しかし優先すべきは、彼の肩の完全な回復だ。それは間違いない。我々はそのようにして進めていく」
■ジョアン・ミル選手とレプソル・ホンダ・チームの話や、アレックス・リンス選手がLCRと契約間近ということがありますが、来シーズンのラインアップについて教えていただけますか？ また小椋藍選手がMoto2から昇格するチャンスはあるでしょうか？
「スズキの話が出た時、我々は皆ショックを受けた。スズキのライダーたちは、ここで私と座っている全員に話に行ったことだろう。それは普通のことだ。選択肢はある。あらゆる選択肢があり、我々はそれらを検討しているところだ」
「当初から言っていることだが、ホンダが判断を下すには今年はさらに時間がかかるし、これが今の我々の状況だ。我々には可能性があるし、彼にも大きな可能性がある。もちろんルチオ（・チェッキネロ）が運営しているサテライトチームについては、彼のチームだから、彼がどのような判断を下そうと我々は彼を支持する。Moto2のライダーについては、まだ議題には上がっていない。なぜならチャンピオンシップがまだ進行中だからだ。小椋が好結果を出せれば、おそらく日本で協議が行われるはずだ」
