更新日: 2022.12.28 12:43
ラズガットリオグルが2勝を飾る。前半戦を終えトップ3のチャンピオンシップポイントは接近/SBK第6戦チェコ
スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦チェコラウンドがオートドローム・モストで行われ、レース1はアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、スーパーポール・レースとレース2はトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハwith BrixxワールドSBK)が優勝を飾った。
野左根航汰(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)はレース2で13位フィニッシュを果たしている。
シーズン前半戦締めくくりとなるチェコラウンドは、第3戦エストリルラウンドの転倒で大腿骨頸部を骨折し、回復中であるマイケル・ファン・デル・マーク(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が引き続き欠場。代役として、前戦イギリスラウンドにワイルドカード参戦したピーター・ヒックマンがエントリーした。
■レース1:チャンピオンシップトップのバウティスタが今季7勝目
スーパーポールではジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)がポールポジションを獲得。2番グリッドにはラズガットリオグル、3番グリッドにはマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、そして4番グリッドにバウティスタが並んだ。野左根は15番グリッドからのスタートとなった。
レース1は気温19度、路面温度25度のドライコンディションで始まった。1周目にトップに立ったのはラズガットリオグルで、その背中にはレイがぴたりとつける。さらに少し離れてバウティスタが3番手で続き、ラズガットリオグル、レイ、バウティスタがいつものように後方を引き離していく展開となる。
僅差でラズガットリオグルを追っていたレイは、6周目にラズガットリオグルにオーバーテイクを仕掛ける。このときはラズガットリオグルにトップを奪い返されるも、その翌周の15コーナーでラズガットリオグルをパス。再び1コーナーでトップに立とうとしたラズガットリオグルからポジションを奪還し、レイがトップに立った。さらに10周目にはラズガットリオグルがレイをかわすも、再びレイがラズガットリオグルをパスする。
ラズガットリオグルとレイによる激しいトップ争いが続く中、バウティスタが10周目にラズガットリオグルをかわして2番手に浮上。さらに11周目に入るメインストレートでレイの前に出ると、1コーナーでトップに立った。そしてこのころ、コース上の一部には雨粒が落ち始める。レースは難しいコンディションとなった。
13周目になると、4番手を走っていたスコット・レディング(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)がトップ3に追いつき、トップ集団は4人のライダーによって形成される。レディングはラズガットリオグル、レイをかわして、16周目で2番手に浮上した。このころ、トップのバウティスタは後方との差を広げつつあり、レディング、レイ、ラズガットリオグルがワンパックとなって2番手争いを展開していた。
残り3周、1コーナーでラズガットリオグルがレイをオーバーテイクし、3番手に浮上する。最終ラップ、ラズガットリオグルが15コーナーでレディングをかわし、さらにレイがレディングのポジションをねらう。激しい表彰台争いは最後まで続いた。
バウティスタは終盤にトップを独走し、今季7勝目を挙げた。バウティスタの優勝によって、ドゥカティはSBKで1000回目の表彰台獲得の記録を達成している。2位はラズガットリオグル、3位争いを制したのはレディング。レイは0.115秒差の4位だった。
5位に入ったのはアクセル・バッサーニ(モトコルサ・レーシング)、野左根は18位でチェッカーを受けた。