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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.08.25 20:44
更新日: 2022.09.21 15:45

日本人のワン・ツーは21年ぶり。佐々木歩夢、鈴木竜生がダブル表彰台「ノーミスで走ることができた」/MotoGP第13戦オーストリアGP

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MotoGP | 日本人のワン・ツーは21年ぶり。佐々木歩夢、鈴木竜生がダブル表彰台「ノーミスで走ることができた」/MotoGP第13戦オーストリアGP

 8月21日、2022年MotoGP第13戦オーストリアGP Moto3クラスの決勝がオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)が優勝、鈴木竜生(Leopard Racing)が2位表彰台と日本人がダブル表彰台を獲得した。

 予選Q2にダイレクトで進出した佐々木は、1分41秒244を記録して2番グリッド獲得した。しかし、前戦の第12戦イギリスGPでの転倒があり、決勝レースではダブルロングラップペナルティを課されることが決まっていた。

 迎えた決勝、フロントロウからスタートした佐々木は、そのままポジションをキープしてスタートを切り、すぐに先頭に躍り出る。3周目に1度目のロングラップペナルティを消化して、18番手でレースに復帰する。

 さらに5周目、2度目のロングラップペナルティを消化して21番手で復帰した。その後は驚きの速さとオーバテイクを披露して、着々と順位を上げて追い上げを見せた佐々木は、13周目でトップに躍り出る。

Moto3:チェッカーを受けた際の様子/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
Moto3:チェッカーを受けた際の様子/2022MotoGP第13戦オーストリアGP

 先頭に立つと、その後ろにはぴったりと鈴木にマークされるが、佐々木はさらにペースを上げて後方を引き離しにかかる。レース終盤まで、2度のロングラップペナルティを消化し後方から追い上げてきたとは思えない余裕を見せつけ、トップでチェッカーを受け、今季2度目の優勝を勝ち取った。

Moto3:佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
Moto3:佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP

 一方、2位でチェッカーを受けた鈴木は、予選Q1でトップで通過し、予選Q2で7番手グリッドを獲得して決勝レースに挑んだ。スタートで4番手に浮上すると、4周目にトップに立つ。

 表彰台を十分に狙える位置でバトル展開を繰り広げる鈴木だったが、2度のロングラップペナルティを消化して、トップ集団に追いついた佐々木に13周目で交わされ、2番手となる。その後レース終盤まで佐々木に離されまいと、しっかりとマークするが、あと一歩及ばず、2位でチェッカーを受けた。今季2度の3位表彰台を獲得している鈴木だが、今回の2位は今季最高順位となった。

 日本人ライダーがワン・ツー・フィニッシュを達成したのは、三重県・鈴鹿サーキットで開催された2001年4月の開幕戦日本GP(優勝:東雅雄/2位:宇井陽一)以来21年ぶりだ。また、日本人がふたり表彰台に上ったのは、2020年10月の第12戦テルエルGP(2位:佐々木歩夢/3位:鳥羽海渡)以来となる。

Moto3:鈴木竜生(Leopard Racing)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
Moto3:鈴木竜生(Leopard Racing)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP

■佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)
「僕は決して諦めませんでした! シルバーストーンでのミスで僕はペナルティを受けました。それは僕のせいだったし、このペナルティのせいでまた大変になりました。ペナルティの消化をして他の誰よりも優れていなければならなかったことを知ってここに来ました」

「週末を通して良い姿勢で走りに取り組めたし、信じられないほどのペースで走ることができました。幸いレースはドライコンディションで、ノーミスで走ることができました。最後のラップは素晴らしかったです。皆さん、ありがとうございました。次のグランプリでも、上位陣に追いつきたいですね」

Moto3:佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
Moto3:佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP

■鈴木竜生(Leopard Racing)
「2位という結果には100%満足していませんが、100%の走りができたのはよかったです。レッドブル・リンクで他メーカーのマシンと戦うのは本当にたいへんでしたが、こうして表彰台に立てたことはとてもうれしいです」


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