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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.09.08 22:40
更新日: 2022.09.09 08:56

マルケス、2日間のテストでフィジカルコンディションの把握に努める/MotoGPミサノ公式テスト

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MotoGP | マルケス、2日間のテストでフィジカルコンディションの把握に努める/MotoGPミサノ公式テスト

 サンマリノGP後の9月6日、7日、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでMotoGPクラスの公式テストが行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がこの2日間のテストに参加した。
 
 マルケスは6月上旬に4度目となる右上腕骨の手術を受けて以降回復に努め、8月31日、9月2日にはモーターランド・アラゴンでCBR600RRを走らせていた。マルケスがMotoGPマシンに乗るのは、第8戦イタリアGP以来、約3カ月ぶりとなる。マルケスにとっては現状を把握する重要な2日間になったことだろう。
 
 テスト初日は午前中の走行のみで、39周を走行。ベストタイムは1分32秒395。とはいえ、タイム以上に気になるのはフィジカルコンディションである。初日を終えたマルケスは、「ラップタイムは悪くなかったけど、それは重要なことじゃない」と振り返った。
 
「一番大事なのは、約40周して、体や腕がいい状態でそれを受け入れられたことなんだ。ロングランをするにはまだ努力が必要だから、(今日)やったのはショートランだけど。そのあと、肩や腕に触っていた。1年半、筋肉は違う方向に動いていたからね。今は全部の筋肉が適切な形で機能している。でもまだバイクのすべてのトルク、パワーを支えるほどではないんだ」

「最後の走行では楽しめるようになってきたけど、1周目はそうでもなかった。正直な話、楽しさよりも苦しさのほうが勝っていたよ。でも普通のプレシーズンを過ごしていても、カタールの1日目は大変なことがある、バイクはとてもパワフルだからね」

 そして「(コースに出て行ったら)みんな、めちゃくちゃ速かったよ」と少し笑いながら話し、「彼らは(自分とは)違う流れで、レースウイークを戦ってきているわけだから。でも僕は自分自身に集中した。走り方と、特にバイク上での自分のポジションに集中したんだ。悪くなかったよ」と続けた。

 2日目はどうだろうか。初日後に「いいフィーリングがあれば明日も走る。今日より走れそうなら、そうするよ」と語っていたが、実際のところ、マルケスは2日目のテストで午前、午後のセッションともに走行を実施した。午前中のセッションでは34周を走り、ベストタイムは1分31秒642、午後のセッションでは27周を走って1分32秒327だった。
 
「悪くない。とてもハッピーだよ。僕にとってすごく大事なことは2日目を理解することだったんだ。そして特に午前中、2日目のフィーリングはよくなっていた。午後には腕のポジションに苦しみ始め、少し痛みが出てきてストップした。そういう予定だったんだ。ドクターや理学療法士が僕に言ったこと、まさにその通りだった」と、マルケスは2日目終了後に振り返っており、状態としてはおおむね想定内だったようだ。
 
 マルケスはこの2日間のテストで4、5周を走ってはピットに戻る、という走行を繰り返していた。2日目午後のセッションでは、限界を知るため最後に7周を走ったが、「それはやりすぎだとわかったから、ストップしたんだ。でも、思ったよりよかったよ」とも語っている。
 
 全体として「僕としてはすごくいいテストだったよ」と2日間を振り返ったマルケス。今後の計画を問われると、「今の予定としては、2、3日後、腕の反応はどうかを確認することだ。そして1日ずつ進んでいく。日曜、月曜あたりに、アラゴンに参戦する意味があるか判断するつもりだ」と答えた。

「もっと自信をもって速く走るには、バイクに乗らないといけない。ただ、バイクに乗るということは、腕が最低限、必要なレベルでなければならないことも事実だ。最低限の力が重要なんだ。レースウイークとテストでは必要な力が違う。ここ(テスト)ではピットではリラックスして、出ていく。レースウイークはまったく違う。そのうちわかってくるだろう。でも、筋肉をつける、自信を取り戻すベストな方法は、バイクに乗ること。準備ができたらすぐに、レースに戻るつもりだよ」

 2022年シーズンは残すところ6戦。マルケスは今季中に復帰を果たすこととなるだろうか。

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)


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