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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.09.27 17:35
更新日: 2022.09.27 18:04

【レースフォーカス】不振に終わったクアルタラロ、バニャイア、A.エスパルガロ、それぞれの理由/MotoGP第16戦日本GP

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MotoGP | 【レースフォーカス】不振に終わったクアルタラロ、バニャイア、A.エスパルガロ、それぞれの理由/MotoGP第16戦日本GP

 MotoGP第16戦日本GPは、タイトル争いを演じるファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が軒並み表彰台を逃す結果となった。そればかりか、ランキング2番手のバニャイアと、ランキング3番手のアレイシ・エスパルガロはノーポイントに終わっている。彼らが苦戦した理由は何だったのだろうか。

■ファビオ・クアルタラロの理由

 クアルタラロは9番グリッドからスタートし、2周目に8番手にポジションを上げてそのままの位置でゴールした。終盤には背後にバニャイアが迫ったが、バニャイアは最終ラップで転倒している。これについては後述するとして、まずはクアルタラロのレースである。

 クアルタラロは8位で終えたレースを振り返り、「全くオーバーテイクができなかった。彼らの後ろで走っていて、僕はほかのライダーとは全く違う走り方をしていた。セクター2、3で追いつくんだけど、セクター1、4ではかなりタイムロスしていたんだ」と、沈んだ声で語った。

 クアルタラロは土曜日に、オーバーテイクのポイントを聞かれ「今のところ、7コーナーかな」と答えていた。しかしレースでは、その7コーナーでも前を走るマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)をかわすことはできなかった。クアルタラロはそれについて「特にタイヤのタレ。それはちょっとしたものなんだけど。特にニュータイヤのタレはかなり少ない」と説明している。

「(今回は)7コーナーでのオーバーテイクを見なかった。そこは本来、オーバーテイクポイントだったのに、不思議だった。今年は違ったんだ。レースではずっとマーベリックの後ろにいた。オーバーテイクできなかったんじゃなく、トライができなかったんだ」

 苦戦の原因はほかにもある。レース前に行った「小さな変更」が影響した。また、タイヤの選択もベストではなかった。今回は天候によって決勝レースのような路面温度、ドライコンディションでの走行が少なく、特にリヤタイヤの選択は重要であり、同時に難しいものだったのだ。クアルタラロが選んだのはフロントにハード、そしてキーポイントだったリヤタイヤは、ミディアムだった。

「レース前に小さな変更をしたんだ。それほど影響は大きくないだろうと思っていたけど、悪い意味で大きな影響を及ぼした。だから自分たちの小さなミスのようなものなんだ」

「でも、タイヤ選択も正しくはなかったと思う。ドライコンディションでの走行時間が少なく、僕たちはソフトとミディアムを試しただけだった。ハードを試さなかったのはミスだったな」

 様々な要因が重なり、日本GPはクアルタラロにとって、満足のいくレースにはならなかった。ただ、タイトル争いのライバルである、バニャイアとアレイシ・エスパルガロがノーポイントに終わったことで、バニャイアとは18ポイント、アレイシ・エスパルガロとは25ポイントにポイント差を拡大している。これはクアルタラロにとって、一つの幸運だったと言えるかもしれない。

■フランセスコ・バニャイアの理由


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