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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.11.10 15:00
更新日: 2022.11.10 18:40

「9万人と感動を分かち合った、最終戦のスズキ優勝」/MotoGP第20戦バレンシアGP観戦レポート【現役大学生ライダーのスペインよりGO!】

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MotoGP | 「9万人と感動を分かち合った、最終戦のスズキ優勝」/MotoGP第20戦バレンシアGP観戦レポート【現役大学生ライダーのスペインよりGO!】

 みなさん、こんにちは! スペイン・バルセロナに留学中のバイク大好き大学生、ウチノアミです! 今回は11月4日から6日にかけてスペイン・バレンシア州にあるリカルド・トルモサーキットで開催された、MotoGP最終戦のバレンシアGPを観戦して来ました! 実は今回、スズキの方々のご厚意で、パドックにも招待していただけました。パドックと観客席の両方から、写真を多めに交えて雰囲気をお伝えします!

 では、早速スタートです! レースウィーク木曜日、大学の授業を15時半に終えて、急いでバスターミナルに向かいます。バレンシア行きのバスの発車時刻は16時半。なんとか乗車して、約4時間。バスの中は、冷房がこれでもかとガンガンに効いていて、凍えながらバレンシアに向かいました。

 20時半に到着。タクシーでホテルに向かい、チェックインします。今回はPole Position Travelという会社のツアーパッケージを利用しました。チケットやホテル、サーキットへの送迎などをも込みなので、手軽&気軽です。

 金曜日。ゲストパスを受け取った後、スズキの担当者の方にピットボックスを案内していただきました。このバレンシアGPは、今シーズンの最終戦というだけでなく、2022年でMotoGP参戦を終了するスズキにとってのMotoGPラストレースでもあったので、ピットボックスの壁には世界中のファンからのメッセージがびっしり! アレックス・リンス、ジョアン・ミル両選手のヘルメットは、チームスタッフ全員の写真がペイントされたスペシャル仕様。マシンのテールカウルには、さまざまな言語で“ありがとう”と書かれていました。ピットボックスの至る所に散りばめられた感謝の表れに、ぐっと込み上げてくるものがありました。

チーム・スズキ・エクスターのピット前にて。2台のトラックの間の建物はGPごとにチームスタッフが組み立てているとのこと。この中にライダーの控え室やミーティングルームがあります。
チーム・スズキ・エクスターのピット前にて。2台のトラックの間の建物はGPごとにチームスタッフが組み立てているとのこと。この中にライダーの控え室やミーティングルームがあります。
 
バレンシアGPのゲストパスとスズキのゲストパス。写真の背景は、スズキのホスピに飾られたスズキのライダーとスタッフ全員が描かれたイラスト。藤原らんか先生の超大作です。
バレンシアGPのゲストパスとスズキのゲストパス。写真の背景は、スズキのホスピに飾られたスズキのライダーとスタッフ全員が描かれたイラスト。藤原らんか先生の超大作です。
メッセージの数に圧倒されました。スズキのMotoGPチームがいかにファンに愛されて、そして、いかにファンを大切にしていたのかが伝わってきます。
メッセージの数に圧倒されました。スズキのMotoGPチームがいかにファンに愛されて、そして、いかにファンを大切にしていたのかが伝わってきます。
アレックス・リンス選手のヘルメット。スタッフ全員の写真入り。
アレックス・リンス選手のヘルメット。スタッフ全員の写真入り。

 ピットボックスでは、リンス選手のマシンにまたがらせていただいた上に、リンス選手のメカニックの方にマシンのスイッチなどの解説もしていただけました。カラフルなボタンに押し間違い防止のカバーなど、ライダーが時速300キロ以上で走りながらも操作できる工夫が随所に。印象的だったのは、マシンのスイッチを入れた際にチームの写真がスクリーンに現れたこと。ここにもスズキのチーム愛をひしひしと感じました。

リンス選手のマシンに伏せてみました。メカニックの方に「お尻をもっと後ろに下げるんだよ!」と教えてもらいました。この格好で時速350キロで走るなんて、想像もつかない世界です。
リンス選手のマシンに伏せてみました。メカニックの方に「お尻をもっと後ろに下げるんだよ!」と教えてもらいました。この格好で時速350キロで走るなんて、想像もつかない世界です。

 その後、ピットボックス内からセッションを見学。マシンの爆音と緊張感のある雰囲気を肌で感じながら、セッションの進め方やスタッフとのコミュニケーションを間近で見ることができたのは、とても面白かったです。

FP2はピットで見学。ボード越しなので危なくなく、音やセッション中の雰囲気をすぐ近くで感じることができます。
FP2はピットで見学。ボード越しなので危なくなく、音やセッション中の雰囲気をすぐ近くで感じることができます。

 午前中のFP1はコースのすぐ横、コースマーシャルさんやカメラマンさんなどがいるサービスロードに入れるパスを貸していただき、ロケハンをするスズキのカメラマンさんと一緒にサービスロードを通ってコースの周りをぐるりと1周しました。

 バレンシアサーキットは比較的小さめで平坦なサーキットなので、1周歩いても体力の消耗はありません。ここでカメラマンさんと一緒にセッションを撮影。自分の短いレンズでは限界がありましたが、MotoGPマシンの走行を近くから見て、撮影することができて、大興奮でした!

最高峰クラス唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手。怪我、そして手術明けの復帰戦でした。
最高峰クラス唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手。怪我、そして手術明けの復帰戦でした。
流し撮りも練習してみました。ライダーはマルク・マルケス選手。
流し撮りも練習してみました。ライダーはマルク・マルケス選手。
サービスロードでは転倒したライダーがエンジンの再起動を試みることも。
サービスロードでは転倒したライダーがエンジンの再起動を試みることも。
Moto2の小椋藍選手。
Moto2の小椋藍選手。

 さらに、MotoGPのFP2のセッション中にスズキの方にピットウォールまで連れて行ってもらいました。MotoGPマシンのストレートの走りをすぐ目の前で見ることもできました。バレンシアサーキットは小さめのサーキットとはいえ、トップスピードは時速330キロ以上。全日本のレースなどでピットウォールから走りを見た経験はありましたが、鼓膜が痺れるほどの爆音と目がまったく追いつかないほどの速さは段違いで、ただただ圧倒されました。

ほんの数メートル先を爆速で駆け抜けるMotoGPマシン。
ほんの数メートル先を爆速で駆け抜けるMotoGPマシン。
ピットウォールからは、ピットイン、ピットアウトの瞬間も見ることができました。
ピットウォールからは、ピットイン、ピットアウトの瞬間も見ることができました。
昨シーズン引退したバレンティーノ・ロッシ選手の壁画。思ったより大きい! 観客も入れる場所に作ればよかったのに……。
昨シーズン引退したバレンティーノ・ロッシ選手の壁画。思ったより大きい! 観客も入れる場所に作ればよかったのに……。

 金曜日の夜は、ツアーで用意されているディナーへ。このディナーでは毎回スペシャルゲストが登場するそうなのですが、今回のゲストはライディングスポーツでもお馴染みのマヌエル・ペチーノさんとTwitterでよく意見を参考にしているサイモン・パターソンさん。MotoGPの有名ジャーナリストおふたりのお話をたくさん聞くことができ、有意義な時間でした。

年齢制限や国籍制限などに関するジャーナリストふたりの意見交換は、とても興味深かったです。
年齢制限や国籍制限などに関するジャーナリストふたりの意見交換は、とても興味深かったです。


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