2月10〜12日、セパン・インターナショナル・サーキットでMotoGPセパン公式テストが行われ、アプリリア・レーシングのマーベリック・ビニャーレスは総合3番手、アレイシ・エスパルガロは総合6番手と2台が上位に食い込み、3日間のテストを終えた。
2023年初めてのテストとなった今回のテストでは、ふたりは2023年型のアプリリアRS-GPに乗り込み、シーズンオフ中に開発された新しい技術ソリューションの分析に費やしていた。
セパン公式テストに先駆けて、2月5〜7日にはシェイクダウンテストも行われ、そこではロレンツォ・サバドーリがテストをしていた。その時に使用されていた新しいエアロパッケージが、セパン公式テストでも採用されたいた。テールユニットも変わり、エキゾーストもアップデートがあり、シャシーやスイングアームなどの新パーツも導入されていた。
ビニャーレスは初日に最多の67周をこなして1分58秒600をマークして2番手、アレイシ・エスパルガロは1分58秒941の6番手とふたりが上位に食い込んだ。しかし、2日目にはドライとウエットのミックスコンディションのなか行われ、ビニャーレスは18番手。アレイシ・エスパルガロは20番手で終えたが、セッション中に転倒を喫し、終盤には技術的な問題に見舞われていた。
しかし、テスト最終日もドゥカティ勢が上位を占めるなか、アプリリア2台がまたもトップ10入りを果たす。ビニャーレスが1分58秒036の3番手、アレイシ・エスパルガロは1分58秒307の6番手となった。この3日間のテストでビニャーレスは計158周、アレイシ・エスパルガロは107周をこなしてテストを終えた。
今回のセパン公式テストを終え、ふたりは2023年型のアプリリアRS-GPのエアロダイナミクスから、エンジン、シャシー、エレクトロニクス・パッケージといった基本的な部分まで前向きなステップだと語っていた。
また、アプリリは今季からサテライトチームも新たに加わり4台体制となる。RNF・MotoGPチームのミゲール・オリベイラは今回のテストで総合15位、ラウル・フェルナンデスは22番手で終えている。
シェイクダウンテストとセパン公式テストの6日間で収集されたデータは、次回3月11〜12日にポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベ行われる公式テストに向けて分析されることになる。さらなる新機能を導入し、シーズンスタートに向けたアプリリアRS-GPの開発が行われていく。
■アレイシ・エスパルガロ
「2日目は天候のせいで時間がかかってしまったが、この最初のテストには満足しているよ。新型RS-GPは前のバージョンより確実に速くなっている。すべての領域で少しずつ改善されているし、小さな改善を積み重ねれば、最終的にはいい結果が得られる。とはいえ、まだ確定的な意見を述べるには早すぎるという事実には変わりない。次のポルティマオテストまで1カ月あり、エンジニアたちはまだ多くのことを変えられるだろう」
■マーベリック・ビニャーレス
「満足しているよ。アプリリアは冬の間に多くの作業をしてくれたし、すでにRS-GPで快適さを感じている。最初のテストでは、セッティングの細部に踏み込むことなく、さまざまなコンポーネントを試したので、明らかにまだ改善すべき点がある。でも全体としては、昨シーズン末よりも技術的なポテンシャルは上がっていると思うし、最初のテストでこの感覚は素晴らしいよ」
