更新日: 2023.03.13 18:07
14番手のM.マルケス「2日目は最高のフィーリングだった。ステップを踏めたが、もっと上を目指したい」/ポルティマオ公式テスト
3月11〜12日、ロードレース世界選手権の2023年シーズン開幕に先立って、MotoGPクラスのポルティマオ公式テストがポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルが総合13番手、マルク・マルケスが14番手で終えた。
今回のテストは、約2週間後に控えた開幕戦の舞台ともなっているアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、最後の調整を行える重要な2日間となる。2日間とも好天に恵まれ、マルケスとミルともに着実にテストメニューをこなした。
マルケスは2日間で154周をこなし、新しいシャシーや数々の空力パーツ、そして電子制御の見直しを図った。なお、2022年シーズン途中に4度目の手術を受けた右肩は、その後の経過も良く、完全に回復しているようだ。
そんなマルケスは、初日は78周をこなして1分40秒170で終えている。2日目は、セッション中盤に1コーナーで転倒があったものの、午後に行ったスプリントレースのシミュレーションでは、1分39秒台前半から中盤の好タイムで連続周回を重ねた。しかし、十分にタイムアタックをこなす時間が取れず、自己ベストタイムは1分38秒778まで縮めたが、トップから0.810秒差の14番手となった。
一方チームメイトのミルは、前回のセパン公式テストに続き、今回のテストでは着実に2023年型ホンダRC213Vに順応させていくことに成功。2日間で135周をこなしたミルは、今回はタイムアタックも行い、1分38秒762を記録してホンダ勢ではトップの総合14番手で終えている。
また、初日のみの走行となったが、今回のテストに参加していたテストライダーのステファン・ブラドルは、さまざまなシャシーや電子制御、そして空力パーツなどをテストしていたようだ。
開幕前最後の調整の場となった今回のテストでは、マルケスとミルのふたりはホンダRC213Vを再び優勝争いに戻すための懸命な作業を続けていた。約2週間後に迫った第1戦ポルトガルGPでのふたりの走りとホンダRC213Vのパフォーマンスに注目だ。
■レプソル・ホンダ・チーム
マルク・マルケス(総合:14番手)
「午前中はペースもリズムも悪くなく、ベースのセットアップもうまくいっていた。やらなければならない仕事がたくさんあり、午後は多くの大きなことを試して、速いラップに集中することはなかった。タイムシートから見える状況とはまったく違うよ。2日目は、ここポルトガルでシーズンを開始するためのレースの準備にもう少し集中できることを願っている」
「2日目は、これまで参加してきた、セパンとアルガルベの計5日間のテストの中で最高のフィーリングだった。ライディングもよかったし、スプリントレースのシミュレーションもできた。長い距離を走ることで、自分のライディングに集中することができたし、改善し続けることができた。リズムも悪くなかったので、ポルトガルGPでさらに努力したい。いくつかのステップを踏むことができたが、もっと上を目指したい。最も重要なことは、今日が最もマシンのフィーリングがよかったということだ」
■ジョアン・ミル(総合:13番手)
「初日は2台の異なるバイクで多くの時間を使い、最後に比較した。いくつかのエリア、特にコーナリングでバイクを改善するために作業を続けないといけない。方向転換はフィーリングがとてもよく、いくつかのセクターでかなり速そうだ」
「2日目はホンダのマシンに順応し、さらに前進することができた。まだ新しいマシンなので、学ばなければならないことも多く、まだ慣れない部分もある。しかし、もちろんライダーとしては、もっともっと多くのことを望んでいるよ。開幕戦では、改善を続けながら、何が可能なのかを確かめたいね」