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投稿日: 2023.05.13 08:00
更新日: 2023.05.12 23:42

【ブログ】8耐トライアウトの天国と地獄。アフターコロナの鈴鹿2&4で見た光景/カメラマンから見た全日本ロード第2戦

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Blog | 【ブログ】8耐トライアウトの天国と地獄。アフターコロナの鈴鹿2&4で見た光景/カメラマンから見た全日本ロード第2戦

 毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』。今回はスーパーフォーミュラとの併催で4月22~23日に開催された第2戦鈴鹿2&4です。

* * * * * * *

ロードレースファンの皆様、GWはいかがお過ごしだったでしょうか?
毎年春に行われる鈴鹿2&4は、全日本ロード最高峰クラスのJSB1000とスーパーフォーミュラが同時開催される、2輪ファンは4輪の、4輪ファンは2輪の魅力を体感できる一粒で二度美味しいレースイベントです。
今年は規制も撤廃され、観客もたくさん来場し、また、ファンイベントも復活し、ほぼコロナ前の賑わいとなっていました。

いつものごとく、レース内容は編集部にお任せし、私の視点でお送りします。
もちろん、autosport webはスーパーフォーミュラの記事も発信しておりますので、是非そちらもご覧ください。

鈴鹿2&4は鈴鹿8耐の参戦権獲得やその準備を含めてスポット参戦するチームや選手が多く、撮影が大変であるものの、それが楽しみだったりします。

鈴鹿ラウンドでは常連となっている日浦大治朗選手(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)。
レース1では4位獲得。

グリッドでの対応もバッチリ
グリッドでの対応もバッチリ

生形秀之選手の代役、渥美心選手(S-PULSE DREAM RACING ITEC)。
前週、EWCル・マン24時間耐久を終えたばかりで、かなりのハードスケジュールです。

渥美心選手の走り
渥美心選手の走り

開幕戦もてぎのST600で競り勝った井手翔太選手(AKENO SPEED・YSP OSAKA MINOH)もトライアウトに参加し、無事通過。

ピットにて井手翔太選手
ピットにて井手翔太選手

トライアウト通過枠は10チームで、鈴鹿8耐の壁は相変わらず高いです。
その中に、ST1000に参戦中の荒川晃大選手(MOTO BUM HONDA)がいました。

グリッドにて荒川晃大選手
グリッドにて荒川晃大選手

おそらく、ST1000の車両でJSB1000に参戦しているのでしょう。
大排気量の経験がまだ浅く、マシンの性能差もある中、見事トライアウト通過。
ということは、今年の夏は荒川晃大選手が見られるのでしょうか?

その他、鈴鹿8耐の出場権を獲得したチームはこちら(/bike/933912)

鈴鹿8耐の出場者は前回入賞したシード権獲得チームとEWC年間エントリーチーム、主催者推薦チーム、そしてトライアウト通過チームです。
8耐の出場枠は、箱根駅伝の出場枠と似たようなシステムですね。
箱根駅伝は前回の上位10校にシード権が与えられ、残りの10校は予選会で争われます。
シード権を獲得できなかった大学は、10月の予選会からの参戦となり、最低10名の選手が何度もピークをもってこなければならず、その調整が難しいと聞いたことがあります。
スケジュール面では鈴鹿8耐も同じような期間であるため、調整は難しくなるのでしょう。

鈴鹿2&4で出場権を獲得できなかったチームは、鈴鹿サンデーロードレースで残り10枠が争われます。
常連チームであっても、出場のハードルの高さは変わりません。

44台のフルグリッドとはいえ、何となく「あの選手、このラップ走っていないぞ?」というのは分かるので、トップ争いを追いつつも「今戦でトライアウト通過できないのかぁ」と複雑な思いで撮影しています。

ST1000に参戦している村瀬健琉選手(Hamamatsu Team TITAN with TKR)もトライアウト通過ならず
ST1000に参戦している村瀬健琉選手(Hamamatsu Team TITAN with TKR)もトライアウト通過ならず

2&4は二輪カテゴリーがひとつしかなく、少々余裕があります、毎年恒例のパドックで小ネタ集めです!

このウイークで感動したのは、『Out of KidZania in SUPER FORMULA』です。
皆さんご存知だと思いますが、キッザニアは楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる『こどもが主役の街』であり、スーパーフォーミュラでは、モータースポーツ関連の職業体験を行っています。(/super-formula/911185
普段の生活では絶対に関わることのないモータースポーツの仕事に触れ、この業界に興味を持つ子供が増えれば、日本のこの業界もきっと盛り上がるでしょう。

チームマネージャーや場内アナウンサー、グリッドボードホルダー等の職業体験を行っていました。

ピットウォークでお手伝いするキッズたち
ピットウォークでお手伝いするキッズたち
ピット内を見学する機会も
ピット内を見学する機会も
スーパーフォーミュラにおける国歌斉唱。右側の黄緑ビブスがキッズたち
スーパーフォーミュラにおける国歌斉唱。右側の黄緑ビブスがキッズたち

子どもの頃の体験は、今後の人生に何かしらの影響を与えてくれるはずです。
各言う私もバイク好きなのは、仮面ライダーやAKIRAの影響が強いと考えています。
十数年後、まさかコースサイドでレースを撮影し、このような記事を執筆するなんて夢にも思いませんでした……
(補足ですが、AKIRAは中学時代に触れています)

カメラマンも含めて、いろいろな職業体験ができるようになると良いですね!

また、パドックパスが再開され、パドックで選手と会えるチャンスが増えました。

サインに応える中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
サインに応える中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

制限が緩くなったので私も少々大胆になり、「モーターホームの中が見たい!」という欲求にかられ、お願いしてみました。

文字通りレースの「裏側」のため、さすがに断られるかと思いましたが、快諾してもらえました。
今回協力していただけたのは、國峰啄磨選手(TOHO Racing)。
先の第1戦もてぎ、ST1000のウィナーが今回スポット参戦していました。
國峰啄磨選手への好感度が爆上がりです。

写真左側(トラック右側面)がせり出し、荷室の空間を拡張
写真左側(トラック右側面)がせり出し、荷室の空間を拡張
人と比較すると、その空間の広さが分かる
人と比較すると、その空間の広さが分かる

その内部はかなり広く、キャンプしているみたいで楽しいです。
尚、走行中はシートベルト着用の義務がありますので、この空間で居住したままの走行は認められていません。

尚、國峰啄磨選手は同チームの先輩、清成龍一選手を抑えて両レースとも9位。
次戦のSUGOでも期待しています(昨年の勝者)。

國峰啄磨選手の走り
國峰啄磨選手の走り

面白い光景があったので撮っておいたのですが……

パドックにてタイヤ温め中
パドックにてタイヤ温め中

後ほど編集部に聞いたところ、スーパーフォーミュラは今年からタイヤウォーマーが禁止となり、「陽に当てて温めている」そうです。

昨年まではスーパーフォーミュラチームの大きなモーターホームばかりに目を奪われていましたが、これも全日本ロードでは決してみられない光景です。

いかがでしたでしょうか?
パドックには出待ちのファンが見受けられ、選手が現れるとサインや写真撮影を求める光景が戻ってきました。
2&4は国内モータースポーツの最高峰の競演です。
スーパーフォーミュラとの競演で、普段の全日本ロードと雰囲気が異なるため緊張感があり、いつもよりも疲労があります。
しかしながら、ロードレースの鈴鹿とは異なる空間となり、カメラマンにとっても楽しみなイベントのひとつです。
選手も「4輪のファンにも魅せたろ!」とレースに臨むそうです。
今後も、お互いのファンを取り込みつつ盛り上がれると良いですね!

私も全日本ロードの魅力が伝えられるよう、少しでも貢献できれば幸いです。

中須賀克行選手とのツーショット
中須賀克行選手とのツーショット


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