更新日: 2024.10.04 14:20
マセラティ家のために特別なマセラティが誕生。創業者の孫たちに贈る『MC20』オーダーメイドモデル
マセラティは10月2日、イタリアはモデナに位置するマセラティ本社(ヴィアーレ・チロ・メノッティ)において、創業者の孫たちの依頼を受けて製作された特別なオーダーメイドモデル『MC20 マセラティ・ペル・マセラティ』の納車式を実施したと発表した。
マセラティ・ペル・マセラティは、日本語では「マセラティのためのマセラティ」となり創業者一族である“マセラティ家のための~”を意味する。実際にこの唯一無二の特別なモデルは、いまから110年前の1914年にイタリアのスポーツカーブランドを起こした、エットーレ・マセラティの孫にあたりマセラティ家の血を継ぐアルベルトとエットーレの手に渡っている。
ラグジュアリーとスポーティネスの象徴となっているマセラティを次世代に残していきたいという願いから生まれた特別な『マセラティMC20』は、同ブランドのカスタマイズプログラム“フォーリセリエ”によって生み出された。
マセラティの深い本質を体現する外観に採用されたエクステリアカラーのブルー・インフィニートは、マセラティのもっとも特徴的な色のひとつだ。これにビアンコ・パステッロのダブルストライプが加わることで、さらにスポーティな印象を与えられ、鮮やかな塗装とレーシングスタイルの絶妙なコントラストは、トノーカバーに描かれたグレーパステルの“トライデント”によっていっそう強調される。
また、内装にも使われているカーボンファイバーパッケージを採用する外装には、この他にも特別な一台であることを示すこだわりが見られる。リヤフェンダーにあしらわれた「Maserati per Maserati」「Maserati Fuoriserie」の特注仕様のロゴはその中のひとつ。サイドバッジには「MC20 Maserati per Maserati」の文字が記され、足回りには赤いブレーキキャリパーと光沢のある黒の20インチホイールが奢られている。
ブラックとブルー・ニューの2色仕上げで美しく飾られたインテリアは、アルカンターラが多用されレーシーな仕上がりに。ステアリングホイールは黒に黒を重ねたカーボンファイバーが組み合わされる。そして6方向に調整可能なスポーツシートの採用により、スポーティかつラグジュアリーな空間を体感できるようになっている。
すべてがモデナで製作された『MC20マセラティ・ペル・マセラティ』の納車式には、前述の孫たちに加え、創業者のひ孫3名と2018年に亡くなったカルロ・マセラティ(エットーレの息子)の妻が立ち会った。さらに、マセラティでチーフ・テストドライバーを務めるアンドレア・ベルトリーニと、1951年に18歳でエンジン修理の見習いとしてヴィアーレ・チーロ・メノッティの門をくぐり、60年にわたりトライデントに貢献した歴史的な人物であるエルマンノ・コッツァ氏が出席した。