ホンダは25日、東京都内で新型ホンダNSXの発表会を開催。本日より購入申し込みを受け付け、2017年2月27日に発売すると発表した。価格は2370万円(税込)だ。
ホンダNSXは、1990年から2005年まで生産された初代に続き開発されているもの。当初は2015年内の国内デビューが予定され、12年には本格的なプロトタイプが登場している。
ホンダの八郷隆弘代表取締役社長は、発表会で「究極のスーパースポーツを創り出すことは、国籍を問わずホンダエンジニアの夢」であるとし、新型NSXを「操る喜びを追求した究極のスーパースポーツである」と表現した。
「ホンダは生活に役立つクルマ、操る喜びを追求するクルマを作ることが両輪の会社。スーパースポーツを作ることは技術面、収益面などでチャレンジになりますが、ホンダブランドのために必要不可欠であると判断しました」
「(スーパースポーツの生産を)継続して進められるよう、経営陣としても努力してまいります」
新型NSXはV6ツインターボエンジンをミッドシップにレイアウト。高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム『スポーツハイブリッドSH-AWD』や9速デュアル・クラッチ・トランスミッションなどを組み合わせ、力強い加速や優れた回頭性を実現している。
また、市街地からサーキットまで走行シーンに応じて4つの走行モードを任意に切り替えることで、より幅広い場面で楽しめるスーパースポーツを実現したという。
新型NSXはすべてアメリカ・オハイオ州メアリズビルのホンダ・パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター(PMC)で生産され世界中へデリバリー。なお、国内での販売やメンテナンスはスーパースポーツのメンテナンスに必要な専用設備や、認定サービスエンジニア『NSX スペシャリスト』が在籍する『NSX PERFORMANCE DEALER』でのみのサポートされる。
ちなみに、以前シビック・タイプRを購入できなかった八郷社長。今回の新型NSXについては「NSXを買うのはホンダ社員の夢。私も購入したいと思っていますが、すでにS660やCB400を持っており、(NSXに乗る)時間を作れるかがハードル。検討中ですね」と笑みをこぼしながら語った。