ドイツ・インゴルシュタットに本拠を置くアウディAGは、12月4日に本国を含めた欧州市場に向け、よりシャープになったデザインを採用し、アウディドライブセレクトを標準装備とした新型『アウディTT』を発表。同日から受注を開始すると同時に、デビュー20周年を記念した“TT 20 years”リミテッドエディションの追加設定をアナウンスした。
初代登場時にはその前衛的かつショーモデルをそのまま具現化したようなデザインで世界に衝撃を与えたアウディTTは、この2016年登場の現行型で3代目を数える。
今回のアップデートでは、その第3世代のスポーティなキャラクターにさらに磨きをかけ、フェイスリフトを実施するとともに、新たに2種類の直噴ガソリンエンジンが用意された。
194PS、245PSとチューンの異なる2リッター直列4気筒直噴ターボに加え、高性能版の『TT S』向けには300PS越えの同2リッター直4ターボ+クワトロを設定。後者は新たにガソリン・パティキュレート・フィルター搭載で306PSから302PSへとわずかにピークパワーが削られてはいるものの、最大トルクは増強されている。
刷新されたエクステリアデザインは、これまで以上に先進的でシャープに進化を遂げ、シングルフレームグリルは立体的な造形となり、両サイドに設置されたエアインテークが路面に低く構えた印象を与える。加えてオプション設定には、LEDヘッドライトやダイナミックターンシグナルを備えたマトリクスLEDヘッドライトが用意される。
さらに“Sライン エクステリアパッケージ”を選択すると、フロント、サイドシル、リヤに印象的な専用コンポーネントが装着され、もうひとつの“Sライン スポーツパッケージ”ではSスポーツシートが装備されると同時に、車高が10mmローダウンされるスポーツサスペンションが採用される。