メルセデス・ベンツは10月23日に、燃料電池自動車でありながら充電も可能なプラグインハイブリッドとして世界初となる『GLC F-CELL』を発表。このモデルは先進的技術への関心が特に高く、かつ水素ステーション網が整備されているヨーロッパと日本でのみ販売される予定で、2020年中頃のデリバリーが予定されている。
GLC F-CELLは水素を燃料にして発電し、その電気を動力とする燃料電池自動車でありながら、プラグを介して充電することや、回生ブレーキにより発電した電気をリチウムイオンバッテリーに蓄電し、その電気を動力とすることもできる世界初の燃料電池プラグインハイブリッドカーだ。
エクステリアは、メルセデスの電動化戦略であるEQブランドを象徴するブルーのアクセントがフロントグリル、サイドスカート、リアバンパーに採用され、サイドには“F-CELL”のロゴが入ったブルーのデカールを装着。
アルミホイールには電気自動車の『EQC』にも採用されているブルーのアクセントが入り、空気抵抗の低減にも寄与する20インチ10スポークアルミホイールが装備される。フロントバンパーはクリーンなイメージの専用デザインとするなど差別化が図られた。
そのGLC F-CELLのリヤシート下部とセンタートンネル部には、合計約4.4kgの水素を充填することができる水素タンクが配置され、水素のみでの航続距離336kmを達成。そのタンクにも世界標準となる700気圧タンクを採用し、水素補給時間はわずか3分とガソリン自動車の給油時間とほぼ同程度としている。