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クルマ ニュース

投稿日: 2019.11.27 19:30
更新日: 2019.11.27 22:01

“広さ”を活かして車中泊もこなせる軽バンの進化系、ホンダN-VAN/市販車試乗レポート

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クルマ | “広さ”を活かして車中泊もこなせる軽バンの進化系、ホンダN-VAN/市販車試乗レポート

 autosport web試乗企画第10弾は、ホンダの軽商用車、N-VANを取り上げる。2018年7月に登場したN-VANは、働くクルマの領域を超えて、“広さと低さと使いやすさ”を活かし、商用だけでなく趣味の領域でも活躍する軽自動車として話題を呼んでいる。

 ちなみに軽商用車とは4ナンバー軽貨物自動車のこと。乗用ユースがメインの5ナンバー軽自動車と比べると、荷室スペースが広く取られているのが特徴で、自動車税が安いというメリットもある。

ホンダN-VAN(フロント)
ホンダN-VAN(フロント)
ホンダN-VAN(リヤ)
ホンダN-VAN(リヤ)

 N-VANの最大の特徴は、徹底的に“広さ”を追求したパッケージだ。先にデビューした2代目N-BOXと共通のFFプラットフォームを採用することで、軽自動車最長の2635mmの室内長(最大)を実現。燃料タンクを前席の下に配置するホンダ独自のセンターレイアウトにより、高さ方向の広さもしっかりと確保されている。

ホンダN-VAN(前正面)
ホンダN-VAN(前正面)
ホンダN-VAN(後正面)
ホンダN-VAN(後正面)
ホンダN-VAN(サイド)
ホンダN-VAN(サイド)

 助手席側はセンターピラーレス構造により実現した横幅1580mm、高さ1230mmの大開口部だ。荷室へのアクセスをリヤゲート側からだけではなく、助手席側からも容易にしたことで、狭い駐車場での荷物の出し入れや乗り降りがしやすくなっている。

センターピラーレス構造で狭い場所でも乗り降りしやすい。
センターピラーレス構造で狭い場所でも乗り降りしやすい。

 この大開口部はN-VANを移動店舗に変身させるなど、荷物を運ぶだけに留まらないさまざまな使い方を可能にしている。「こんな使い方ができたらいいな」と、オーナーの夢を広げてくれる楽しくて便利な装備だ。

ホンダN-VANの前部座席
ホンダN-VANの前部座席
ホンダN-VANの後部座席
ホンダN-VANの後部座席

 乗車人数や荷物の量に対応するシートアレンジの自由度もN-VANの自慢。後席だけでなく助手席にもダイブダウン機構が採用され、運転席以外のシートは床下にフラットに収納できる。この状態にすると荷室に最大スペース長2635mmの大空間が出現する。身長165cmの森園れんさんが脚を伸ばしてくつろぐことも可能で、車中泊だって余裕だ。シートの格納方法も、オレンジ色のストラップを引っ張るだけと、わかりやすくて簡単なのはうれしいところ。

助手席もダイブダウン機構が備えられておりフラットになる。
助手席もダイブダウン機構が備えられておりフラットになる。
フルフラットにしたホンダN-VANの荷室
フルフラットにしたホンダN-VANの荷室
フルフラットにすると身長165cmの森園れんさんが脚を伸ばしてくつろぐことも可能
フルフラットにすると身長165cmの森園れんさんが脚を伸ばしてくつろぐことも可能

 また、安全装備も充実しており、ホンダが誇る先進安全装備『Honda SENSING』を全車に標準装備。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)やLKAS(車線維持支援システム)があるので、長距離ドライブも安心だ。

 N-VANには商用として割り切ったプロユース向けのグレードのほかに、趣味やレジャーの相棒がコンセプトの『+STYLE』シリーズが用意されている。

『+STYLE FUN』は、丸目の親しみやすいヘッドライトが特徴で、カラフルな9色のボディカラーで個性を演出できる。また、『+STYLE COOL』はメッキのフロントグリルが与えられ、ルーフが95mm低くなっていることも相まって、その名のとおりクールな印象だ。こちらもボディカラーは全9色。どちらのグレードも、荷物を運ぶ仕事の相棒としてだけでなく、これまでの軽商用バンにはない新しい魅力がある。

ホンダN-VANのフロントマスク
ホンダN-VANのフロントマスク
ホンダN-VAN+STYLEの専用ヘッドライト
ホンダN-VAN+STYLEの専用ヘッドライト
ホンダN-VANのテールランプ
ホンダN-VANのテールランプ

 N-VANのパワートレインは、最高出力53psを発生する自然吸気(NA)と64psを発生するターボ仕様が用意されている。トランスミッションはNAがCVTと6速MT、ターボがCVTのみの組み合わせだ。

 今回試乗したのはN-VAN『+STYLE FUN』のNAエンジンとターボエンジンの2モデル。早速、その中身を掘り下げていこう。

ホンダN-VANのターボ車。外装と内装は自然吸気と変わらない
ホンダN-VANのターボ車。外装と内装は自然吸気と変わらない
ホンダN-VANターボ車のリヤ
ホンダN-VANターボ車のリヤ


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