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クルマ ニュース

投稿日: 2019.12.04 07:30
更新日: 2019.11.28 14:02

初代登場から20年以上経つエコ王者の“特別”な存在、トヨタ・プリウスPHV【ベースマシン一刀両断!!】

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クルマ | 初代登場から20年以上経つエコ王者の“特別”な存在、トヨタ・プリウスPHV【ベースマシン一刀両断!!】

 モータースポーツ専門誌のauto sport本誌では現在、スポーツカーをはじめ、ホットハッチ、セダン、スポーツクーペなどあらゆる市販ロードカーを“ぶった切る”ピリ辛・市販車インプレッションを不定期連載している。同企画に登場するのは、モータースポーツの中でも、いわゆる“箱車レース”と呼ばれるカテゴリーにおいて、レーシングマシンのベースとなるロードカーたちだ。

 今回はそんな『ベースマシン一刀両断!!』シリーズの第12回目、トヨタ・プリウスPHV編をお届けする。

* * * * * * * *

 PHV=プラグ・イン・ハイブリッド車というのは、外部からの電力でバッテリーを充電できるハイブリッドカー(HV)のこと。通常のHVは、エンジンの動力などにより生み出した電力で充電するが、外部の電力のほうが格安なので、結果としてPHVのほうがランニングコストは低くなる。エンジンの熱効率×発電効率よりも、発電所の熱効率×送電効率のほうが、3倍以上効率は良さそうだ。

 1997年、初代トヨタ・プリウスが登場した時は衝撃的だった。クルマとしてのパッケージは優れていたものの、動力性能や運動性能は極めて低く、快適性と操縦性も論じるレベルになかった。

トヨタ・プリウスPHV
トヨタ・プリウスPHV

 とくに不安定でリニアさなど微塵も感じられないブレーキと、何の前触れもなく大きな衝撃とともに始動するエンジンには“?”が5つほど浮かんだ。「未来からやって来た」という触れ込みだったが、分かったことは「未来は暗い」ということだった。

 とにかく、燃費だけを徹底的に追求し、他はどうでも良かったのだろう。初モノなどその程度、と達観することも必要ではあるが、それにしても試作品のまま世に出てきたような完成度の低さは、極めてトヨタらしくなかった。

■PHVは通常版に比べて乗り味も質感もアップ しているが……


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