かつては“砂漠のロールスロイス”の異名をとり、オフロード4WDブランドの頂点に君臨する『RANGE ROVER(レンジローバー)』と、その弟分である『RANGE ROVER SPORT(レンジローバー・スポーツ)』が2020年モデルへと進化。パフォーマンスと高い効率性を兼ね備えたプラグイン・ハイブリッド(PHEV)や、48Vのマイルド・ハイブリッド機構など、エンジンを中心とした電化が進められ、12月23日から受注開始となっている。
ジャガー・ランドローバーの代名詞とも言えるオールアルミ・モノコックのアーキテクチャーを土台に、ほぼ平行開発の手法が採られて誕生したフラッグシップの第4世代レンジローバーと、そのスポーティな弟である2代目レンジローバー・スポーツが、ともに2020年モデルへと刷新され、それぞれのキャラクターやデザインを踏襲しつつエンジン・ラインアップの大幅な見直しが図られた。
旗艦『レンジローバー』では、525PS/625Nmと565PS/700Nmの、2種類の出力設定が用意される5リッターV型8気筒スーパーチャージド・ガソリンをトップに、258PS/600Nmの3リッターV型6気筒ターボチャージド・ディーゼルとPHEVモデルを用意。
このPHEVモデルは、パラレル・ハイブリッド・モードとEVモードの2種類の走行モードから選択が可能で、2リッター直列4気筒INGENIUMガソリン(最大出力300PS)と高出力モーター(最高出力105kW/142PS)を併用するパラレルハイブリッドシステムを搭載。
エンジンとモーター両方を合わせたシステム最高出力は、297kW/404PS、最大トルクは640Nmを発揮し、0-100km/h加速は6.8秒、最高速度は220km/hをマークする。
一方の『レンジローバー・スポーツ』は、525PS/625Nmと575PS/700Nmの5リッターV型8気筒スーパーチャージド・ガソリンに加え、新開発の3リッター直列6気筒INGENIUMガソリン・エンジン(最高出力400PS、最大トルク550Nm)を追加設定。