まさかまさかの“クルマ大好き特派員”現役自動車メーカー社員の私的レビュー第2回! 今回のお題は、前回に引き続き1月10~12日に千葉県、幕張メッセで開催された『東京オートサロン2020』より、カスタムパーツ編のレポートです。
オートサロンの会場ではコンプリートカーや新車に注目が集まりがちですが、“マニア”たちがもっとも楽しみにしているのは会場内で実施される物販です。掘り出し物をパトロールするのが、オートサロン最大の醍醐味だとか。ホイール、タイヤ、シートにレーシングスーツ。さらにはステッカーやミニカーまで、独断と偏見と生きがいたっぷりにお届けします。
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東京オートサロン2020が終わって早2週間。僕の“オートサロン熱”は、まだまだ冷めていません(笑)。ということで、今回は東京オートサロンで個人的に刺さったパーツを紹介したいと思います。物販が盛況に行われているところもこのイベントの魅力ですね。
東京オートサロンは見たいコンテンツが多すぎて毎年、会場内を急ぎ足で、サッとしか見られないのが残念なのですが、今年もエアロパーツからステッカーまで、“マニア”のハートを刺激するたくさんのアイテムが販売されていました。
アパレルやミニカーも充実していて、「掘出し物があるかもしれない!」と期待で胸がいっぱいになります。
今年、目立っていたのは、『Sparco(スパルコ)』ブースの気合いの入り方です。
プリント印刷が施された最新のレーシングスーツを着用したモデルさんがふたりもいて、ブース内にはレーシングスーツ、シューズ、グローブ、アパレルなど、多彩なアイテムが揃っていて、とても魅力的でした。
アイテム別に見ていきましょう。まずはタイヤ。僕はブランドイメージとグリップの高さからブリヂストンの『POTENZA』のユーザーですが、2020年に入って、ハイグリップラジアルタイヤ『ポテンザRE71 RS』が登場したので、「次に履くタイヤはコレかなぁ」と、想像しながら眺めていました。(ちなみに、現在はRE-71Rを履いています)
こんな風に、愛車を思い浮かべながら、次はどんなセッティングにしようか、何を追加しようかと、イメージを膨らませられるのが、オートサロンの楽しさですよねぇ。
ホイールを見てみましょう。僕は、『RAYS TE37』や『RAYS CE28』などの競技系が好きですが、今年もさまざまなチューニングカーの足元に、この手のホイールが奢られておりました。『そのお姿、文句なくイイです!』。
会場内で、僕的に『RAYS』がベストマッチしていた車両は、パワーハウス・アミューズの S2000だと思います。
次にシートです。シートはやっぱり『RECARO』です。
中学生の時にF1にハマり、そして耐久レースやツーリングカーなどのハコレースを好きになった僕が憧れ続けているRECARO。特別なブランドRECAROです(笑)
注目しているのはフルバケの『Pro Racer RMS2700G』です。このシートは、クッションが分割式、ヘッドプロテクションもあって、ファイバー部分が露出していてとにかく見た目がレーシーです。
装着しているクルマを見つけたら、必ず「おおっ!」と叫ぶでしょう(笑)それだけ迫力のあるデザインなのです。
試座してみましたが、シートに身体全体が自然にフィットして、サポートが欲しいところに、しっかりとクッションがあって、とても快適でした。
ドラポジももかなり低めの設定で、“やる気”しか感じません(笑)。『Pro Racer』というモデルには、もっと強烈なヘッドプロテクションが付いていますが、こちらは競技専用……。『Pro Racer RMS2700G』は保安基準適合で、街乗りでも使えて、しかも攻撃的なフォルムが魅力的なところです。
後ろは若干見にくくなりますが……『そんなの関係ねェ!』ですね。
サーキット走行で横Gがかかるようなシーンでもホールド性は、バッチリだと思います。クッション生地は布ではなくサラサラしたもので、汗をかいても気にならず、後々のケアも楽チンでしょう。背面部分に通気性を持たせるスリットが入っているのも面白いですね。
お値段は約16万円と決して安くはないですが、長く快適に使うことができれば、決して損はないと思います。(お金があれば欲しい~~!)