2019年にフェラーリ初のプラグイン・ハイブリッドカー(PHEV)として登場した『フェラーリSF90ストラダーレ』が今年2月、iFデザインアワードにおいて75の金賞を獲得した唯一のクルマとなった。
昨シーズンのF1で活躍したフェラーリF1と同じ“SF90”の名が冠されたこのクルマは、イタリアの高級カーブランドが初めて世に送り出す量産型PHEVだ。
その性能は他のPHEVを含む量産車では類を見ない最高出力1000psを誇り、同時にパワーウエイトレシオは1.57kg/psという数字をマークするなど、まさしくフェラーリの歴史のなかで新しいチャプターを象徴するモデルとなっている。
そんなSF90ストラダーレが67年の歴史を持ち世界三大デザイン賞のひとつとして知られるiFデザインアワード2020において、75のゴールドアワードを受賞。
審査員は、SF90ストラダーレの「はっきりとした機能的なラインと要素を併せ持つ、感情に訴える新しい表面」ならびに「対称性と張力のユニークなバランスを生み出す新しいプロポーション」を称賛した。
また、フェラーリは2019年のジュネーブモーターショーで初公開した『F8トリビュート』と、488 GT3をベースのワンオフモデル『P80/C』でも同デザイン賞を受賞しており、この栄誉が、同社のクルマをより個性的にすることを目的とした最先端のデザインソリューションを見つけるために、フェラーリ・スタイリングセンターが行っている継続的な研究をさらに強調するものになるとしている。
毎年、約70カ国から6000件以上の応募が集まるiFデザイン賞の2020年授賞式は5月4日、ドイツ・ベルリンで開催される予定だ。