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クルマ ニュース

投稿日: 2020.04.13 16:32

「地味だけど、地味じゃない」安心と安全と未来の結晶! 欧州スポーツセダンの最新モデル/ボルボS60 実践試乗インプレッション

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クルマ | 「地味だけど、地味じゃない」安心と安全と未来の結晶! 欧州スポーツセダンの最新モデル/ボルボS60 実践試乗インプレッション

 話題の新車や最新技術を体験&試乗する『オートスポーツWEB的、実践インプレッション』企画。お届けするのは、クルマの好事家、モータージャーナリストの佐野弘宗さん。

 第6回は、8年ぶりにフルモデルチェンジを実施した欧州ミッドサイズ・スポーツセダン、ボルボS60を取り上げます。
 
 3世代目となる新型S60は、落ち着いた佇まい、そしてシンプル&質感の高さが秀でるボルボお馴染みのスカンジナビアデザインのインテリアを継承した、王道路線のスポーツセダンです。

 今回は日本デビュー時に登場した限定30台の特別仕様車『S60 T8ポールスターエンジニアード』をクローズアップ! すでに完売していますが、今後のボルボ、そしてポールスターの未来を示す大事な1台です。 

* * * * * *

■新章の幕開け。約2年ぶりのボルボ+ポールスターのコンプリートカーが 登場

 ポールスターといえば、以前はボルボのワークスチームとして各国ツーリングカー選手権で活躍し、ボルボの高性能車ブランドとしても名を馳せた。

 そんなポールスターは2017年6月、ボルボも含めた吉利汽車(ジーリー)傘下で、独立した電動車ブランドというポジションが与えられた。

 その第1号車となる『ポールスター1』は純粋な電気自動車(EV)ではなく、プラグインハイブリッド車(PHEV)だが、電動車の一種であることは間違いない。

 2017年秋に最初のプロトタイプが公開されたポールスター1は、2019年末に量産型が登場。新型コロナ感染拡大の影響で不透明なところもあるが、現時点では2020年中にデリバリーが開始され、約3年間で1500台がつくられる予定だという。

 その一方で、かつて人気を博したポールスター名義のボルボコンプリートカーは、2017年10月に国内発売されたS60ポールスター/V60ポールスターを最後に姿を消していた。

 というわけで、今回のS60 T8ポールスターエンジニアードは、約2年ぶりとなるボルボ+ポールスターのコンプリートカーである。

 ただ、今回から“ポールスターエンジニアード”という少しもったいぶった表現になったのは、ポールスターがボルボの一部門だった以前とは違って、あくまで独立した自動車メーカーと主張するためかもしれない(まあ、実際の技術内容や各部の仕立ては、ほぼボルボだが)。

 今回の取材車は、2019年11月に国内発売された初回限定車で、その時は限定30台が2日間で完売した。ただし、2020年夏にV60とXC60を加えて、3種類のポールスターエンジニアードが発売される予定とのこと。

ボルボ S60 T8 ポールスター・エンジニアードのフロントスタイル
ボルボ S60 T8 ポールスター・エンジニアードのフロントスタイル
ボルボ S60 T8 ポールスター・エンジニアードのフロントスタイルのサイドスタイル
ボルボ S60 T8 ポールスター・エンジニアードのフロントスタイルのサイドスタイル
ボルボ S60 T8 ポールスター・エンジニアードのフロントスタイルのサイドスタイルのリヤスタイル
ボルボ S60 T8 ポールスター・エンジニアードのフロントスタイルのサイドスタイルのリヤスタイル

 いまポールスターを名乗るのだから、このクルマも当然ながら電動車だ。ボルボに詳しい人なら、車名の『T8』という文字から想像できるように、そのパワートレインは、ボルボが現在“ツインエンジン”と呼んで各車に搭載しているものと共通である。

 つまりPHEV。ただし、そこはポールスター、ほかのT8よりはエンジンが性能アップしている。

■ボルボが追求したPHEV化の独特な味わいが、新しい魅力に繋がる


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