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クルマ ニュース

投稿日: 2020.05.14 10:38
更新日: 2020.07.03 11:48

BMW1シリーズやアバルト595など刺激強めのキャラが揃う/オートスポーツweb的 欧州スポーツコンパクトのオススメ5選

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クルマ | BMW1シリーズやアバルト595など刺激強めのキャラが揃う/オートスポーツweb的 欧州スポーツコンパクトのオススメ5選

 パフォーマンスもスタイリングも、アグレッシブさを魅せる欧州スポーツコンパクト。どのクルマもちょっと強めの癖や個性が光ります。

 今回は、現時点で日本で新車購入可能な欧州スポーツコンパクトの中から、オートスポーツweb的オススメの5選をお届けします。

 イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなど、各モデルの本拠地はじめ、世界各国での活躍や評価を織り交ぜながら、紹介していきます。

* * * * * *

■BMW118i M Sport(7速DCT)/車両本体価格:413万円

BMW 118i M Sportのフロントスタイル
BMW 118i M Sportのフロントスタイル
BMW 118i M Sport のリヤスタイル
BMW 118i M Sport のリヤスタイル

 BMW新型1シリーズは駆動方式がFRからFFへと切り替わり、取扱いのしやすさが向上している。
 
 新型にはARB(アクチュエーター連続ホイールスリップ制限)と呼ばれるタイヤ・スリップ・コントロール・システムを標準装備。DSC機能(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)との緊密な連携によって、FF車で発生しやすいアンダーステアを大幅に減少させている。

 また、AI技術が盛り込まれたアシスト機能にもご注目。音声で空調やオーディオを操作することが可能となり、運転の回数が増えるごとに、AIがドライバーの好みを学習していくという。

 このシステムは、オーナーの任意で「OK、BMW!」はもちろん、「OK、ポチ!」など、愛車に自由に名前をつけることも可能だ。

 一押しグレードは『118i M Sport』。M Sportパッケージは、フロントグリルがアルミ仕様になるほか、専用サスペンションも採用されている。

 また、ホールド性の高い形状のM Sport専用シート、スポーツペダル、レザー仕様のハンドルカバーなども装備され、内外装ともスポーティ度は抜群だ。
 
 BMW1シリーズの人気が高いイギリスでの評価を見てみよう。

 BBCの人気番組TOPギアが行なった新型1シリーズのインプレッション企画では「新型は先代よりも走り、装備、デザインなど多くの面が魅力的に進化している。特にステアリング操作が素早く、反応がダイレクトに伝わってくる」とドライビング面で高く評価されている。

1シリーズのコクピット。黒をベースに、ステッチなどにシックな赤を差し込んだデザインでまとめられている。
1シリーズのコクピット。黒をベースに、ステッチなどにシックな赤を差し込んだデザインでまとめられている。
フロントシートはサイド。座面ともサポート性の高い形状。コーナーでも姿勢がぶれにくい。
フロントシートはサイド。座面ともサポート性の高い形状。コーナーでも姿勢がぶれにくい。
1シリーズのゲッジルームはスクエアな形状で、荷物を効率的に積み込める。
1シリーズのゲッジルームはスクエアな形状で、荷物を効率的に積み込める。

公式サイト https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/1-series/5-door/2019/bmw-1-series-inspire.html

■アウディA1 スポーツバック『35TFSI Sline』(7速DCT)/車両本体価格:391万円

アウディA1スポーツバックのフロントスタイル
アウディA1スポーツバックのフロントスタイル
A1スポーツバックのリヤスタイル
A1スポーツバックのリヤスタイル

 アウディのコンパクトハッチ、A1スポーツバック。現行型は、8年ぶりにフルモデルチェンジを実施した2代目で、2019年11月から日本でも販売をスタートしている。

 先代と同じく、新型もアウディが属するフォルクスワーゲン(VW)グループ全体で共用されるコンパクトカー用の最新骨格モジュール『MQB-A0』をベースとし、ホイールベースは先代より95mm長くなり、居住空間に余裕が生まれている。

 外観は、グリルとボンネットの間に3分割されたスリットを纏う。これは1984年にラリー用に開発・販売されたスポーツクワトロに採用されていたもので、新型にはこれがオマージュされている。

 注目は、近未来的なインテリアだ。質感も高く、センタコンソールをドライバー側に傾けるなど、運転に集中できる環境も整っている。

 この新型A1のインテリアは、欧州の主要モーター系webサイトでも、多くのジャーナリストに「ナイス!」と高く評価されている。

 また、新型に標準装備されているサウンドシステムにも注目したい。室内に用意された6台のスピーカーはAピラーに加え、Cピラーにも配置されており、広がりのある音響空間を生み出している。

 安全面での進化も見逃せない。衝突安全性能は、欧州新車安全評価(EURO NCAP)で最高評価の5つ星を獲得。状況に応じてベルトの拘束力を高め、窓の開閉やハザードの点灯を自動的に行ってくれる。

 現在、日本に導入されているのは、新開発の1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載する『35TFSI』で、トランスミッションは7速DCT。

 A1スポーツバックは欧州での購買層に特色がある。ADACドイツ自動車連盟のインタビューでアウディ関係者が語ったところによると、A1スポーツバックを購入したカスタマーの50%は女性で、その割合は先代よりも増えているとのこと。充実した安全装備が女性に受け入れられているとコメントしている。

A1スポーツバックのインテリア。質感の高さと先進装備が秀でている。
A1スポーツバックのインテリア。質感の高さと先進装備が秀でている。
2代目A1はボディサイズの拡大により、後席の居住性が向上している。
2代目A1はボディサイズの拡大により、後席の居住性が向上している。

公式サイト https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/a1/a1_sportback.html

■フォルクスワーゲン・ポロGTI (6速DSG)/車両本体価格:358万9000円

フォルクスワーゲン・ポロGTIのフロントスタイル
フォルクスワーゲン・ポロGTIのフロントスタイル

 現行型は6代目となるフォルクスワーゲン・ポロ。全世界でこれまで1400万台以上も販売されている人気者だ。

 今回はポロのスポーティモデル、ポロGTIにフォーカスを当てたい。

 2018年7月に日本に導入されたポロGTI。エンジンは2.0リッター直噴ターボを搭載。先代の1.8リッターターボに対して出力&トルクとも大幅に向上し、最高出力200ps、最大トルク32.6kgmを発生する。また、ミラーサイクル機構も採り入れることで、燃費性能も大きく飛躍しているのも見逃せない。

 シャシー面では、電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”、専用スポーツサスペンション、“Sport Select”シャシー付きスポーツパフォーマンスキットを採用。

 ドライブモードは『ノーマル』以外に、『エコ』『スポーツ』『カスタム』から選択できる。選んだモードによって専用装備“Sport Select”のダンピング特性が調整され、ステアリング、エンジン特性、ギヤボックスの制御プログラムも変更される。そのため、さまざまなシーンで、自分好みのドライビングスタイルを楽しむことができるのだ。

 エクステリアでは、専用フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー、17インチアルミホイール&レッドブレーキキャリパー、LEDダークテールランプなどを装備。また、GTIでお約束の赤いラインがあしらわれたハニカムフロントグリルをはじめ、左右フェンダーに配置された専用エンブレムなどが走りへの期待感を高めてくれる。

 インテリアに目を移すと、GTIの伝統のデザインが継承されていることに、テンションが一気に上がる。シート表皮はタータンチェック、ダッシュパットはベルベットレッド、ステアリングホイールには赤いステッチとGTIのパネルが施され、隅々まで考え抜かれたコーディネートだ。

 そんなポロGTIについて、ドイツのモーターwebサイト『motorline』のインプレッション企画では、後席の足元の広さや自動追従機能が“パーフェクト”と高く評価されている。

 また同じくドイツのモーターwebサイト『auto motor und sport』では、ポロGTIとゴルフGTIを比較する企画を展開。ポロGTIの『スポーツ』モード時の走りに高得点が与えられていた。

フォルクスワーゲン・ポロGTIのリヤスタイル
フォルクスワーゲン・ポロGTIのリヤスタイル

公式サイト https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/pologti.html

■MINI John Cooper Works 3DOOR/車両本体価格:448万円(6速MT)〜466万円(8速AT)

MINI JCWのフロントスタイル
MINI JCWのフロントスタイル

 MINI JCW(JOHN COOPER WORKS)は、コンパクトな見た目と裏腹にパワフルで、豊富なカラーバリエーションなどデザイン性に優れ、MINIシリーズの最上位モデル・クーパーSをベースにさらにグレードアップさせた一台だ。

 エンジンは2.0リッター4気筒ターボを搭載。専用のチューンナップによって最高出力231psと、クーパーSよりも40ps、廉価版のワンよりも130ps引き上げられている。0-100km/h加速は6.3秒と、充分なパワーを発揮する。

 MINIシリーズの中で、ワンが街乗り、クーパーがロングライド対応なら、JCWはスポーティを追求した存在だ。

 フロントヘッドライトとフォグライトにはLEDライトを標準装備。フロント下部の小分けされた開口部は冷却性能の追求から生まれたデザインだ。またマフラーはセンター2本出しなど、スポーツ感あふれる外観に仕立てられている。

 インテリアには随所にJCW専用が盛り込まれる。デザインステアリングホイールには赤いステッチが込められ、シートはサイドに赤いラインが走るスポーツシートが採用、ホールド感の高さは好評だ。

 クルマのデジタル化が加速する昨今において、JCWはアナログ式メーターを採用。スピードメーターは中央に鎮座、左側にエンジン回転数を示すアナログのタコメーターが設置される。

 フロント中央には円形のデザインが特徴的な8.8インチマルチインフォメーションモニターが標準装備され、縁をLEDのイルミネーションが飾る仕様だ。

 そして心臓部。AT車のトランスミッションはアイシンAW製で、シフトチェンジの反応が向上し、加速性能はMTに引けを取らず、アメリカのBMW評価サイト『BMWBLOG』では、特にスポーツモード時にその良さを実感できるとの声が挙げられている。

 JCWを運転したユーザーの声をまとめると、エンジンのパワフルさは目を見張るものがあり、スポーツモードに変更すると、エンジンのフィーリングが露骨に向上する点を評価している。

 必見のシステムはMINIドライビングモード。標準の『MID』に加えて、『SPORT』と『GREEN』の2種類を用意している。

 『SPORT』は、アクセルが機敏に反応し、ハンドルはやや重めのセッティングで、アクティブな走りを味わえる。『GREEN』はエコモードで、燃費に直結するエアコンやシートヒーターの効き具合もセーブする。

 オプションのアダプティブサスペンションは、より繊細に路面を捉え乗り心地を最適化させるシステムで、快適さを求める向きは要チェックだ。

 安全性能は同クラスの国産車と比較しても遜色はない。衝突軽減ブレーキやクルーズコントロールをはじめとした、13種類の安全面での機能が標準装備となっている。

 内外装ともにカラーバリエーションも豊富に展開。エクステリアはソリッド系3色とメタリック系8色の合計11色をラインアップ。オススメはチリ・レッド・ソリッドで、こちらは追加料金なしで選択可能だ。

 ルーフは、白黒赤の3色、ボンネットのストライプもオプションで用意。唯一無二の自分仕様が選べるのも、MINIシリーズの魅力だろう。

 カナダの自動車格付けwebサイト『MotorPress.ca』では、MINI JCWを安全性・実力・ハンドリング・乗り心地・ブレーキ・燃費・トランク・実用性・居住空間・質・特徴・価値の12項目からそれぞれ10点満点で評価している。平均点は8.3点と高く、なかでもハンドリングの性能は満点がつけられていた。

MINI JCWのリヤスタイル
MINI JCWのリヤスタイル

公式サイト https://www.mini.jp/ja_JP/home/range/john-cooper-works-new.html

■アバルト595competizione /車両本体価格: 383万円(5速MT)〜 400万円(5速セミAT)

アバルト595コンペティツィオーネ
アバルト595コンペティツィオーネ

 イギリスの人気番組トップギアでリポーターを務めるジェレミー・クラークソンはアバルト500を試乗した際に「ファンタスティック!エンジンサウンドはランボルギーニのようだ」と語っていた。

 そのアバルト500を、より過激にドーピングしたのがアバルト595competizioneだ。

 全長3660mm、全幅1625mm、全高1505mmと見た目は小柄。エンジンは最高出力180psを発生する直列4気筒インタークーラー付きターボを搭載し、パワフルな走りを可能にする。

 スペックだけを目にすれば小さなモンスターマシンのような印象を受けるが、丸みを帯びたフォルムは愛嬌も感じるもの。

 外観をチェックしていこう。タイヤは17インチアロイ、ブレーキキャリパーはブレンボ、リヤにはディフューザー、その左右に2本ずつ計4本のエキゾーストパイプを設定。さらにフロントグリルにはABARTHのロゴがデザインされている。

 見所はスピードメーター左側に独立したブースト計を兼ねたシフトアップインジケーターで、これも標準装備だ。エンジン回転数が一定を超えるとオレンジ色で“▲SHIFT UP”とシフトアップを促す表記がされる。

 またスポーツモード中は正面のメーター背景が赤く変化。さらにエンジンが3000rpmを超えると、レコードモンツァと呼ばれるエキゾーストパイプが呼応し、まさに猛牛を想像させるサウンドを奏でるのが特徴だ。

公式サイト https://www.abarth.jp/595_competizione/


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