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クルマ ニュース

投稿日: 2020.04.22 11:47

トヨタ『JPN TAXI』ベースの新型コロナ感染者移送車両を製作。千葉県や都内の病院に提供

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クルマ | トヨタ『JPN TAXI』ベースの新型コロナ感染者移送車両を製作。千葉県や都内の病院に提供

 トヨタ自動車は4月21日、同社の『JPN TAXI』をベース車両とした、新型コロナウイルス感染者の移送に用いる専用車両1台を千葉県に提供したと発表した。

 新型コロナウイルスの感染が全国で拡がるなか、軽症患者を療養施設等へ移送することによって病床を確保し、医療崩壊を防ぐための取り組みが各地でスタートしている。

 その際に必要となるのが、感染症のさらなる拡大を防ぎながら患者を安全に移動させられる車両だ。トヨタでは医療現場のニーズを聞き、新型感染症対策に役立てられる車両を提供することを検討してきたという。

 そんななか今回、トヨタは千葉県からの協力要請に応じJPN TAXIベースの特装車両を1台提供。
 
 この車両は、運転席と助手席がある車両前方スペースと、後方の間に隔壁が設けられているのが特徴。さらに、前方を気圧の高い“陽圧”、後方を気圧が低い“陰圧”とすることで、ウイルスを含む空気がドライバー側に流れないよう気流がコントロールされた『飛沫循環抑制車両』となっている。
 
 トヨタの東富士研究所で開発・架装が行われた同車両は千葉県の他、東京都内の病院などにも5台が提供されており、軽症患者の移送に活用されているという。

 トヨタは今回の発表を通じ「『安全・安心を最優先に現場で戦っている方々、苦しんでいる方々の気持ちに寄り添いながら、私たちにできることを即断、即決、即実行していく』との方針に基づき、現在、社会的な最優先課題となっている感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けて、さまざまな側面から対策を検討し、迅速に取り組んでまいります」としている。

車両前方と後方の間に隔壁が設けられたJPN TAXIの飛沫循環抑制車両
車両前方と後方の間に隔壁が設けられたJPN TAXIの飛沫循環抑制車両


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