メルセデス・ベンツのSUVラインアップを示す“GL”ネームの中核を担うべく“E”の呼称を与えられた『GLE』をベースに、存在感あるスタイリッシュなフォルムと、余裕ある広さの後席を実現した『GLEクーペ』が2代目に進化して登場。クリーンディーゼルとAMGモデルの2本建てで、6月11日より受注が開始されている。
2016年の初代登場から早くも2代目へと刷新された新型GLEクーペは、SUVクーペとしての個性を引き継ぎながら、内外装デザインを一新し、最新技術と装備を搭載するなど、今や強豪ひしめくSUVクーペ市場を牽引する1台へと進化した。
スリーサイズでは全長4955mm(先代比+65mm)、全幅2020mm(同+5mm)、全高1715mm(同-15mm)と堂々とした風格のあるボディサイズを維持し、ホイールベースも2935mmと20mm延長されたことで、さらに余裕ある室内空間を確保。それでいながらベースの『GLE』比で60mm短い全長や、低くなだらかにスラントするリヤへのラインなどで、スポーティなアピアランスと高いハンドリング性能を両立させている。
そのラインアップには、静かでスムーズな直列6気筒クリーンディーゼルエンジン搭載のGLE400d 4MATICクーペスポーツと、ガソリン直列6気筒とISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)に、48V電気システムと電動スーパーチャージャーを組み合わせたメルセデスAMG GLE53 4MATIC+クーペを設定。とくにAMGモデルには可変トルク配分機構を備えるパフォーマンス志向のAMG 4MATIC+を採用するなど、高い運動性能が与えられた。
クリーンディーゼル仕様のGLE400d 4MATICクーペスポーツは、最高出力330PS、最大トルク700Nmを誇る新世代の“OM656”を搭載し、2ステージターボの小型側タービンには可変ジオメトリーを採用するなど、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を実現。
またトランスミッションの“9G-TRONIC”は1速から9速まで幅広い変速比幅とすることで、エンジン回転数を抑えた効率的な制御と高い静粛性をもたらし、新開発の4MATIC機構は前後で0〜100、100〜0%のフレキシブルな駆動力配分を可能とし、オンとオフの走破性も大きく高められている。