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クルマ ニュース

投稿日: 2020.07.02 12:20
更新日: 2020.07.02 13:27

マセラティ、F1由来のテクノロジーを採用した100%自社製V6エンジン“ネットゥーノ”発表

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クルマ | マセラティ、F1由来のテクノロジーを採用した100%自社製V6エンジン“ネットゥーノ”発表

 マセラティは7月1日、100%メイド・イン・モデナの新型ガソリンエンジン“ネットゥーノ(Nettuno)”を発表した。

 マセラティの100%自社製エンジンとして誕生したネットゥーノは、2020年9月にワールドプレミアが予定されている同ブランドのスーパースポーツ『MC20』の心臓部に収まるパワートレインとして開発されたもの。生産はエンジンハブを擁するモデナ工場で行われる予定だ。

 イタリア・モデナにある複数のマセラティ開発拠点で作り上げられたこのエンジンは、同社の優秀なテクニシャンおよびエンジニアが情熱を傾けて作り上げた技術的革新とも言えるパワートレインとなっており、複数の国際特許を取得したテクノロジーが組み込まれている。
 
 そのハイライトとも言えるのが、F1などのモータースポーツ用エンジンに用いられる“プレチャンバー”を世界で初めてロードカーエンジンに採用した点だ。ツインインジェクションシステムを用いたこの技術を用いることで、エンジン効率が引き上げられるともにパフォーマンスの向上と燃料消費の低減を実現した。

 そんなネットゥーノのエンジン型式は伝統的な90度バンクを持つV6ツインターボで、スーパースポーツカーの伝統的ソリューションであるドライサンプ潤滑システムを備える。排気量は3.0リットル。最高出力は630ps、最大トルクは730Nmを発生させる。

 この新型パワートレインを搭載したマセラティの新型スーパースポーツ『MC20』は、9月9~10日にモデナで開催されるイベント“MMXX: The time to be audacious”のなかで世界初公開される予定だ。

エンジン型式は3.0リットルV6ツインターボ
エンジン型式は3.0リットルV6ツインターボ
エンジンがプレチャンバーの介入を必要としない領域では横置きスパークプラグが 安定かつ持続的な燃焼をサポートする。
エンジンがプレチャンバーの介入を必要としない領域では横置きスパークプラグが 安定かつ持続的な燃焼をサポートする。
ボア×ストロークは88×82mm。点火順序は1-6-3-4-2-5となっている。
ボア×ストロークは88×82mm。点火順序は1-6-3-4-2-5となっている。
マセラティ・ネットゥーノ (Nettuno)
マセラティ・ネットゥーノ (Nettuno)
エンジンのサイズは全幅1000mm、全高650mm、 全長600mm。重量は220kg未満と発表された。
エンジンのサイズは全幅1000mm、全高650mm、全長600mm。重量は220kg未満と発表された。

エンジン主要諸元
生産 マセラティ
基本アーキテクチャー 90° V6
排気量 3.0L
ボア×ストローク 88×82mm
圧縮比 11:01
点火順序 1-6-3-4-2-5
最高出力 630ps/7500rpm
最大トルク 730Nm/3000-5500rpm
レヴリミット 8000rpm
ターボチャージャー ツイン サイド ターボ、 電子制御ウェストゲート
点火システム ツインスパーク、 パッシブ プレチャンバー
潤滑ポンプ フル可変オイルポンプ
潤滑システム ドライサンプ、 スカベンジポンプ&外部オイルタンク
燃料システム PDI (ダイレクトインジェクション:350バール、ポートインジェクション:6バール)
バルブトレーン&タイミング システム ダブル オーバーヘッド カムシャフト、 可変バルブタイミング
全幅 1000mm
全高 650mm
全長 600mm
重量(DIN GZ規格) 220kg未満
排ガス基準 EU6D/China 6B/ULEV 70

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