スポーツセダンの代名詞“3シリーズ”から派生したDセグメントのクーペモデル『BMW 4シリーズ』が2代目へと進化し、スポーティでエレガントな存在感をより際立たせるべく、象徴のキドニー・グリルを大胆に伸ばした縦型のデザインを採用。ベースのFRに加えて、4輪駆動制御のxDriveを採用したMパフォーマンス・モデルや、登場を記念したオンライン限定車“Edition EDGE(エディション・エッジ)”も設定し、10月16日より発売が開始されている。
全体のプロポーションはクーペの正攻法を引き継ぎながらも、新型モデルで真っ先に目を引く変化がそのフロントマスク。BMWのアイコンとなるキドニー・グリルは、BMWのヘリテージでもある1960年代の1600や2002と同様に縦へと大型化し、3シリーズとはまったく異なる表情でその存在感を主張する。
一方でクリーンかつ流麗でエレガントなルーフラインから続くリヤは、伝統のL字型コンビネーションライトを継承しつつ、旗艦8シリーズや最新の2シリーズグランクーペにも通じるシンプルなグラフィックとし、ライト周りをブラックアウトすることでクーペらしい個性も演出している。
ベースグレードは最高出力184PS/5000rpm、最大トルク300Nm/1350-4000rpmを発揮する2.0リットル直列4気筒ガソリン直噴ターボを搭載する“420i”で、WLTCモードでの燃料消費率は13.4km/Lと優秀な値を記録。
アルミニウム材をボンネットだけではなくエンジン・キャリアやその接続部に用いることで剛性強化と軽量化を両立し、サスペンション取り付け部やアンダー・フレームを強化した高剛性ボディを採用することで、ロール剛性の強化、キレのあるスポーティなハンドリングに加え、衝突時の安全性能も向上させている。
一方で高性能部門BMW M社が手掛けた『BMW M440i xDrive』は、最高峰であるM3やM4などのエッセンスを注入しつつ、走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルに位置付けられ、専用色となるセリウム・グレーをキドニー・グリル、エア・インテーク、エア・ブリーザー、ミラー・キャップに採用することで存在感と個性を演出。トランクリッドにはMリア・スポイラーを装備し、空力特性を高めて高速走行時の安定性を向上させている。