2020年12月7日、『第41回2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー』の最終選考会がオンラインで開催され、スバルが発売するスポーツツーリングワゴン『レヴォーグ』がイヤーカーに輝いた。スバル車の受賞は、第37回2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した『インプレッサスポーツ/G4』以来、4年ぶりだ。インポーター・カー・オブ・ザ・イヤーには『プジョー208/e208』が選ばれている。
また、今年度から新たに設定された4部門を受賞したクルマも発表された。4部門の各受賞車は、デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに『マツダMX-30』、テクノジー・オブ・ザ・イヤーには『アウディe-トロン・スポーツバック』、パフォーマンス・カー・オブ・イヤーには『BMWアルピナB3』、総合的に優れた軽自動車に送られるK CARオブ・ザ・イヤーは『ニッサン・ルークス/ミツビシ eKクロススペース、eKスペース』が選出された。
令和2年、第41回のイヤーカーに選ばれたのは、スバル・レヴォーグだ。レヴォーグは初代が2014年6月に誕生。一世を風靡したレガシィツーリングワゴンの後継に位置付けられるスポーツワゴンだ。
デビュー当初は日本専用とされていたが、その後、欧州や豪州などへ市場を拡大し、世界を舞台に支持を集める人気車種へと成長した。
現行モデルは2020年10月15日に発表された2世代目。“より遠くまで、より速く、より快適に、より安全に”という、初代から受け継がれるグランドツーリングの価値をキーワードに開発された。
ボディサイズは全長4755mm、全幅1795mm、全高1500mmと、先代と比べて65mm伸びて、幅は15mm拡大している。
エクステリアデザインは、スポーティさを表現した新コンセプト『BOLDER』を取り入れたもので、ワイドなヘキサゴングリルや鋭いヘッドランプ、大きく張り出したリヤフェンダーなどが特徴。
インテリアは水平基調の基本デザインは先代を踏襲しながら、アイサイトX搭載車に大画面液晶のセンターインフォメーションディスプレイやメーターを採用するなど、イメージは一新している。
フロントシートは先代以上にホールド性を高めたスポーツシートを採用。座面の形状やバネの特性も変更が施され、運転中に姿勢が崩れにくい設計に進化している。
ラゲッジルームの容量は通常時で561リッターを確保。先代に比べて39リッター増え、ワゴンとしての価値に磨きをかけている。後席は4対2対4の分割可倒式のワンタッチフォールディング機構を採用。格納すれば、床面はフラットになる。なお、床下には69リッターの大容量収納スペースも用意されている。