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クルマ ニュース

投稿日: 2021.01.29 18:04
更新日: 2021.01.29 18:05

メルセデス・ベンツ、最高峰サルーン『Sクラス』を刷新。前面投影ARナビなど採用

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クルマ | メルセデス・ベンツ、最高峰サルーン『Sクラス』を刷新。前面投影ARナビなど採用

 歴代モデルともに、登場した時点で世界のサルーンの潮流を決定づける最高峰モデル『メルセデス・ベンツ Sクラス』が8年ぶりのフルモデルチェンジを受けて上陸。「現代のラグジュアリーを再定義した」という7代目は、世界初の後席左右リヤエアバッグや、フロントウインドウに投影するAR(拡張現実)ナビ、生体認証によるシートポジション記憶など新規軸を満載し、1月28日より発売開始となっている。

 いつの時代もその時点で持てるすべての技術を搭載し、世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデルは、従来よりラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く面により陰影を生み出す、シンプルかつクリーンなエクステリアを採用した。

 サイド面では、メルセデス・ベンツで初めてとなる格納型のドアハンドルを採用。キーを持って近づくだけで自動的にせり出すドアハンドルも、このクリーンなデザインを際立たせる機能的な役割を担い、前面投影面積がわずかに拡大したにも関わらず、Cd値は最小で0.22(欧州仕様参考値)と世界最高水準のエアロダイナミクスを実現した。

 一方のインテリアは、センターコンソール上部に位置する12.8インチの有機ELメディアディスプレイが目を引き、コンソールのブラックパネルからシームレスに繋がる縦型のディスプレイを搭載。このディスプレイに多くの機能を集約することで、物理スイッチ類を減らしてシンプルでクリーンな印象を強調する仕立てとされた。

 触覚フィードバックを採用する最新世代のステアリングホイールに加え、AR(拡張現実)を有機ELメディアディスプレイだけでなく、フロントウインドウにも投影する世界初の機能も全モデルにオプションで設定。

 従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされる機能を、車両の前面に広がる現実の景色に反映して映し出し、進むべき道路に矢印で表示される。

 重ねてフロントウインドウのヘッドアップディスプレイ上にも、進むべき道路が約10m先の景色に重ねて矢印で表示されることで、現実の車両進行方向と連動した案内表示により、直感的な進路選択が可能となっている。

 また、速度計などの表示が立体的に見える3Dコックピットディスプレイ採用に加えて、室内を彩るアンビエントライトも大幅に改良され、先代と比べてLED光源の数は標準ボディで40個から247個へ、ロングボディで263個となり、1平方メートル当たり最大200カンデラと、先代の10倍の明るさを誇っている。

 もちろん、周囲の明るさに応じて日中モードと夜間モードが自動で切り替わるとともに、手動でも20段階で調整することが可能。64色のカラーを選択でき、流れるような光の効果や、光の帯内部での緩やかな変化を生み出すほか、単色から連続変化、また乗車時には乗員を迎え入れる演出効果も設定された。

 そして助手席の機能に影響を与えない後席左右のSRSリヤエアバッグが世界初搭載され、事故を検知した際には前席シートバックの裏側に格納された専用エアバッグが展開。エアバッグの外縁部をチューブ状とし、ガスによって強く膨張する一方、その内側となる中央部は周囲の空気を取り込んで柔らかく膨張。これにより乗員の体格やチャイルドシートの有無などさまざまな状況に柔軟に対応して効果を発揮する。

前面投影面積がわずかに拡大したにも関わらず、Cd値は最小で0.22(欧州仕様参考値)と世界最高水準のエアロダイナミクスを実現した
前面投影面積がわずかに拡大したにも関わらず、Cd値は最小で0.22(欧州仕様参考値)と世界最高水準のエアロダイナミクスを実現した
センターコンソール上部に位置する12.8インチの有機ELメディアディスプレイが目を引き、コンソールのブラックパネルからシームレスに繋がる縦型のディスプレイを搭載する
センターコンソール上部に位置する12.8インチの有機ELメディアディスプレイが目を引き、コンソールのブラックパネルからシームレスに繋がる縦型のディスプレイを搭載する

■次のページへ:発売を記念した日本限定の特別仕様車も用意


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