市販車の最新ニュースや購入ガイドなどをオートスポーツwebならではの視点で掘り下げる『オートスポーツweb市販車深掘り企画』。今回は、“スバリスト”と呼ばれる熱いファンに根強く支持されている『SUBARU』の魅力に迫ります。
シンメトリカルAWDという4WDシステムや水平対向エンジン、運転支援システム『アイサイト』など、独自の技術によって生まれる唯一無二の“スバルの魅力”を深掘りしながら、その魅力が詰まった現行モデル4台のベストバイをお伝えします。
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■最新プラットフォーム採用で“走り”の質が大きく向上
スバルは、燃費や環境性能を意識したエコ系メカニズムが話題のなか、“走り”を最優先にしたクルマ開発にこだわっている。
スバル車は水平対向“BOXER”エンジンやシンメトリカルAWDといった伝統のメカニズムが生み出す走りが人気だが、現行モデルはSGP(スバルグローバルプラットフォーム)の採用により、その走りはさらに磨きがかけられている。
SGPは、現行インプレッサから導入されたスバルの最新プラットフォーム/シャシー。前世代のSI系シャシーに比べて、設計の自由度や構成部材の見直しが図られたことで、捻じれ剛性の強化や軽量化を実現している。
それに伴ってシャシー性能も向上し、現行インプレッサ以降のSGP採用モデルは、いずれも“走る” “曲がる” “止まる”といった、走りの総合力が向上している。
サスチューンの味付けに関しても、いたずらに硬さを追求するのではなく、乗員の快適性を意識した特性に変化している。
SGPを採用したモデルの走りは、コーナーでしっかりと踏ん張ってくれる“スポーティ”という軸足は変わらないのだが、ステアリング入力の切れ味や路面からの反応がコンフォート寄りになっていて、快適性重視のクルマに仕立てられている。
現行スバル車はパワートレインの進化も大きなポイント。他メーカーがレシプロエンジンに見切りをつけるなか、スバルはエンジン開発も積極的に取り組んでいる。
水平対向エンジンの改良も頻繁に行われており、現行レヴォーグには新設計のCB型エンジンが採用されている。さらに、今夏デビュー予定の新型BRZにも改良を加えたFA24型エンジンが搭載される。
水平対向エンジンを搭載するモデルのトランスミッションは、未だにリニアトロニックを用いるため、実燃費が伸びにくいという弱みはあるものの、全域でスムーズに盛り上がる出力特性を楽しめることはスバル車ならでの魅力だ。
すでに海外においては、水平対向エンジンに2モーター式ハイブリッドを組み合わせたPHV車が投入されているが、電動化に関しては、インプレッサやスバルXVに小型モーターを組み合わせたe-BOXER車を設定するほか、トヨタと共同で開発したSUVの『ソルテラ』が2022年に投入される予定だ。