レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

クルマ ニュース

投稿日: 2021.06.24 17:05
更新日: 2021.06.24 21:22

ポルシェ、ニュルブルクリンク市販車最速記録を更新『911 GT2 RS』で6分43秒300

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


クルマ | ポルシェ、ニュルブルクリンク市販車最速記録を更新『911 GT2 RS』で6分43秒300

 ポルシェは6月24日、マンタイ・パフォーマンスキットを装着した『ポルシェ911 GT2 RS』がドイツ、ニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)で6分43秒300をマークし、同コースでの市販車レコードタイムを更新したと発表した。

 スポーツカーの“聖地”とされ、ヨーロッパメーカーに限らず数多くの自動車メーカーが新車の開発テストを行うノルドシュライフェ。スポーツカーメーカーにとっては自社のハイパフォーマンスカーとライバル車とのポテンシャルを比較する“戦場”でもある。

 そんなノルドシュライフェを舞台にポルシェは6月14日、公証人の立ち会いの下『ポルシェ911 GT2 RS』によるタイムアタックを実施した。ドライブを担当したのはニュルを知り尽くす同社開発ドライバーのラース・ケルンだ。

 ポルシェは今回、昨年11月に『メルセデスAMG GTブラックシリーズ』が打ち立てた6分48秒047(/全長20.832km、6分43秒616/全長20.6km)という記録を破ることを目標に掲げ見事、これをブレイクすることに成功。ケルンは6分43秒300というタイムで“グリーンヘル”を駆け抜けてみせた。

 911 GT2 RSは公道用のミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2 Rタイヤを履き、平均時速は185.87km/hをマーク。従来のタイム計測で用いられてきた全長20.6kmコースでのラップタイムは6分38秒835だった。

 市販車最速タイムを記録したポルシェには、ヴァイザッハのエンジニアとノルドシュライフェのスペシャリスト集団であるマンタイ・レーシングのコラボレーションの一環として開発された“マイタイ・パフォーマンスキット”が装着された。このキットはサーキット走行に特化したポルシェ・テクイップメント・コンポーネントのひとつで、ポルシェセンターを通じて一般販売されている。

「我々のGTカスタマーは、トラックデーなどサーキットでクルマを走らせることが多い」と語るのは、モデルラインズ911/718のフランク-シュテファン・ヴァリザー副社長。

「マンタイとポルシェのエンジニアたちは、911 GT2 RSがさらに高いパフォーマンスを発揮できるように、完璧にチューニングされたパッケージを共同で開発した」

 そのパフォーマンスキットは911 GT2 RS用に特別に開発されたシャシー、エアロダイナミクス、ブレーキコンポーネントで構成されている。

ニュルブルクリンク北コース(グリーンヘル)を走るポルシェ911 GT2 RS
ニュルブルクリンク北コース(グリーンヘル)を走るポルシェ911 GT2 RS
タイムアタックではミシュランのパイロット・スポーツ・カップ2 Rが使用された
タイムアタックではミシュランのパイロット・スポーツ・カップ2 Rが使用された
従来のニュルブルクリンク北コース市販車最速タイムは、メルセデスAMG GTブラックシリーズの6分48秒047だった
従来のニュルブルクリンク北コース市販車最速タイムは、メルセデスAMG GTブラックシリーズの6分48秒047だった

■次のページへ:「高速コーナーではレーシングカーに乗っているかのような感覚」とケルン


関連のニュース