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クルマ ニュース

投稿日: 2021.07.15 20:30
更新日: 2021.07.19 21:34

アストンマーティン、1000馬力に迫るV8ハイブリッド・スーパーカー『ヴァルハラ』発売へ

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クルマ | アストンマーティン、1000馬力に迫るV8ハイブリッド・スーパーカー『ヴァルハラ』発売へ

 アストンマーティンは7月15日、V8ツインターボエンジンを搭載したミッドシップ・ハイブリッド・スーパーカー『アストンマーティン・ヴァルハラ』の発売をアナウンスした。

 アストンマーティン初の量産ミッドシップ・スーパーカーとなるヴァルハラ(Valhalla)は、同ブランドの『ヴァルキリー』と、そのサーキット専用モデル『ヴァルキリーAMR Pro』に続く第3のハイパーカーとして、コードネーム“AM-RB 003”の名で2019年3月に初公開された。

 同年6月、古代北欧神話に登場する主神オーディンの宮殿を意味する名が与えられた同モデルはその後、自社開発のV6ツインターボ+ハイブリッドを搭載するモデルとして披露された。しかし、今回の発表ではこれが改められ、パワートレインはプラグインハイブリッド(PHEV)システムを組み込んだ4.0リットルV8ツインターボとなっている。

 このエンジンはヴァルハラ専用に開発されたもので、ユニット単体で最大出力750PS/7200rpmをマークするとともに、これまでにアストンマーティンに搭載されたエンジンの中でもっとも先進的でレスポンスが鋭く、最高のパフォーマンスを発揮するという。レスポンスを高めるため、フラットプレーン・クランクシャフトが採用されているのが特徴だ。

 V8エンジンとともにスーパーカーに備わるふたつの電動モーターは前後のアクスルに1基ずつ配置され、内燃機関による後輪駆動を補完する。このエレクトリック・システムがエンジンの出力に204PSのパワーを上乗せることで、システム全体の合計出力は950PSを超える。

 このパワーユニットに組み合わされるのは新開発の8速DCTトランスミッションだ。アストンマーティンは、ヴァルハラのために特別設計したこのパドルシフト・ギアボックスに“e-リバース”を採用。これはモーターを利用することで従来のリバースギアを廃し、その分の車重を抑える狙いがある。また、エレクトロニック・リミテッドスリップ・デファレンシャル(e-デフ)を備え、最大のトラクションと俊敏なハンドリングを実現した。

 EV走行も可能となる新開発のPHEVユニットを搭載したヴァルハラがその最大パワーを解き放った場合、0-100km/h加速はわずか2.5秒、最高速度は330km/hに達する。サーキット走行におけるひとつの目安となるニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”での目標ラップタイムは6分30秒だ。

 ヴァルハラにはF1マシンにヒントを得たハイパーカー、ヴァルキリーの空力哲学がフィードバックされている。細心の注意を払ってデザインされた造形、そしてアクティブ・エアロダイナミクス・サーフェイスとベンチュリ・トンネルを通過するアンダーボディのエアフローを巧みに管理することによって優れた空力特性を発揮し、150mbh(約241km/h)時に600kgのダウンフォースを発生。これにより卓越した高速コーナリング性能と安定性を獲得した。

アストンマーティン・ヴァルハラのフロントマスク
アストンマーティン・ヴァルハラのフロントマスク
リヤウイングや巨大なディフューザーなどによって600kg/150mphものダウンフォースを発生させる
リヤウイングや巨大なディフューザーなどによって600kg/150mphものダウンフォースを発生させる
ヴァルハラは高性能なカーボンセラミック・マトリックスブレーキを採用。また、ブレーキ・バイ・ワイヤー・テクノロジーも使用されている
ヴァルハラは高性能なカーボンセラミック・マトリックスブレーキを採用。また、ブレーキ・バイ・ワイヤー・テクノロジーも使用されている

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