レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

クルマ ニュース

投稿日: 2021.07.28 17:30
更新日: 2021.07.28 17:31

フェラーリSF90ストラダーレ、インディアナポリス量産車ラップレコードを樹立

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


クルマ | フェラーリSF90ストラダーレ、インディアナポリス量産車ラップレコードを樹立

 フェラーリは7月19日、アメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)において『フェラーリSF90ストラダーレ・アセット・フィオラーノ』のタイムアタックを実施し、このモデルが1分29秒625というタイムで同地ロードコースの新たな量産車ラップレコードを樹立した発表した。

 跳ね馬の新型スーパーカーである『SF90ストラダーレ』は2019年5月に発表された、フェラーリ車として初めてプラグインハイブリッド・システムを搭載した量産モデルだ。

 排気量4リットルのV8ターボエンジン(780PS)と、3基の電動モーターによるシステム最高出力は1000PSに上り、1.57kg/PSのパワーウエイトレシオが0-100km/h加速2.5秒、0-200km/h加速6.7秒というスペックを生む。また、最高速度は340km/hをマークする。

 エアロダイナミクスの面でも優れた空力性能を誇り、250km/hで走行時のダウンフォースは390kgに達する。これはSF90ストラダーレが属するセグメントにおいて頂点に立つだけでなく、このV8モデルがフェラーリ史上初めて最高峰モデルとなったことを意味するものだ。

 今回インディアナポリスで開かれたフェラーリ・レーシングデイズ(FRD)の会期中に行われたタイムアタックでは、このクルマの性能をさらに強調した“アセット・フィオラーノ”仕様が用いられた。
 
 カスタマーが選択可能なこの仕様には、フェラーリのGTカーから派生した特別なマルチマチック・ショックアブソーバーをはじめ、ドアパネルやアンダーボディに用いられるカーボンファイバー、スプリングやエキゾーストライン全体のチタンといった高性能素材が採用され、同時に30kgの軽量化が図られている。高速走行時に巨大なダウンフォースを生み出すカーボンファイバー・リヤスポイラーが備わるのも特徴のひとつだ。
 
 さらに、アセット・フィオラーノはサーキットでのパフォーマンス向上を目的に特別設計のミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2Rタイヤのオーダーが可能。今回実施された1周3.925km(2.439マイル)のロードコースでのアタックでも新記録樹立に貢献している。

 SF90ストラダーレ・アセット・フィオラーノのレコード更新に立ち会ったIMSAのJ.ダグラス・ボレス氏は「重要な記録の節目に立ち会えること興奮を覚える」と語った。

「インディアナポリス・モータースピードウェイは、あらゆるメーカーの自動車試験場として1909年に建設された。以来、私たちはそのDNAに忠実に従っている」と同氏。

「レース専用車両で競技する場合でも、量産車で新しい基準を設定する場合でも、IMSの歴史的な2.4マイルオーバルと挑戦的なロードコースは、他に類を見ない自動車開発と性能を発揮する機会の場としてあり続けている。112年の歴史の中で、これらの重要な記録の節目に立ち会えることに私たちは興奮を覚える」

 また、テストを監督したIMSAのレースオペレーション・シニアディレクターのマーク・ラフォーフ氏は、「ラップレコードを樹立するに至ったフェラーリSF90ストラダーレの印象的なパフォーマンスは圧巻の一言だ」と付け加えた。

フェラーリSF90ストラダーレの最高出力は1000馬力。4.0リットルV8ターボエンジンで780PS、前2基・後1基の電動モーターで220PSを発揮し、システム合計で最高1000PSとなる
フェラーリSF90ストラダーレの最高出力は1000馬力。4.0リットルV8ターボエンジンで780PS、前2基・後1基の電動モーターで220PSを発揮し、システム合計で最高1000PSとなる
エアロダイナミクスでは時速250キロ走行時に390kgのダウンフォースを生み出す
エアロダイナミクスでは時速250キロ走行時に390kgのダウンフォースを生み出す


関連のニュース