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クルマ ニュース

投稿日: 2021.08.12 10:30
更新日: 2021.08.12 10:46

ホンダ・ヴェゼル、最新ハイブリッドを搭載した便利と快適が揃った“万能SUV”【市販車購入ガイド】

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クルマ | ホンダ・ヴェゼル、最新ハイブリッドを搭載した便利と快適が揃った“万能SUV”【市販車購入ガイド】

 市販車の最新ニュースや購入ガイドなどをオートスポーツwebならではの視点で掘り下げる『オートスポーツweb市販車深掘り企画』。今回は、コンパクトSUVの人気モデル、ホンダ新型ヴェゼルを取り上げます。

 2021年4月に登場した新型ヴェゼル。デビューから、ひと月で3万台を超える受注台数を集めるなど、好発進をみせています。世界的な半導体不足の影響により納期が後ろに倒れてしまっていますが、ホンダの“看板”として親しまれた先代の“良さ”を継承しながら、大きく“進化”した新型ヴェゼルの魅力を深掘りしていきます。

* * * * * *

 コンパクトカーのフィットをベースに開発されたSUVの新型ヴェゼルの強みのひとつは、“広い”パッケージングだ。大人4名が無理なく座れるシートやホンダ独自の低床フラット構造による天地高のゆとり、多彩なシートアレンジなど、先代の“良さ”をしっかりと継承している。

ホンダ新型ヴェゼル。ヴェゼルは先代、新型ともにリヤを絞り込んだクーペライクなスタイリングを採用するが、グリルまわりの変化もあってイメージは完全に一新。新型はボディの凹凸を控えめにしたほか、ルーフもよりフラット、ベルトラインも高めにとっていることがわかる。
ホンダ新型ヴェゼル。ヴェゼルは先代、新型ともにリヤを絞り込んだクーペライクなスタイリングを採用するが、グリルまわりの変化もあってイメージは完全に一新。新型はボディの凹凸を控えめにしたほか、ルーフもよりフラット、ベルトラインも高めにとっていることがわかる。
新型ヴェゼルのインテリア。直線基調のコンソールデザインや、中央にモニターを配置するレイアウトは先代より踏襲されたが、新型はメーター液晶の表示エリアの拡大やモニターの上方位置化で、車両情報が確認しやすくなっている。
新型ヴェゼルのインテリア。直線基調のコンソールデザインや、中央にモニターを配置するレイアウトは先代より踏襲されたが、新型はメーター液晶の表示エリアの拡大やモニターの上方位置化で、車両情報が確認しやすくなっている。
ホンダ新型ヴェゼルのラゲッジルーム(最大時)
ホンダ新型ヴェゼルのラゲッジルーム(最大時)

 もうひとつの注目ポイントは、ハイブリッド車の性能が大きく向上していること。先代でもハイブリッド車を選択できたが、先代に搭載されていたのは『i-DCD』と呼ばれる1モーター式のハイブリッドシステムだ。

新型のガソリン車には改良型の1.5リッターエンジンを搭載。118ps/14.5kgmのスペックには物足りなさを感じてしまう。一方、ハイブリッド車は、2モーター式の『e:HEV』を採用。主動力となるモーターの出力は96kW(131ps)/253Nm(25.8kgm)を発揮する。
新型のガソリン車には改良型の1.5リッターエンジンを搭載。118ps/14.5kgmのスペックには物足りなさを感じてしまう。一方、ハイブリッド車は、2モーター式の『e:HEV』を採用。主動力となるモーターの出力は96kW(131ps)/253Nm(25.8kgm)を発揮する。

 『i-DCD』もコンパクトクラスのハイブリッド車としては十分な性能を持っていたが、システム出力や高速走行時における燃費の落ち込みが大きいという弱点もあった。

 そこで新型ヴェゼルでは、『e:HEV』という出力専用のモーターとは別に充電回生用のモーターを別に備える2モーター式のハイブリッドシステムに変更。エンジンで発電した電気でモーターを動かす電動駆動をメインとしている。

 内容的には、ニッサンのハイブリッドシステム『e-POWER』に近いが、『e:HEV』はエンジン直動機構を備えている点が大きな違いだ。高速走行時は、モーター駆動からエンジン駆動に自動的に切り替わるため、ハイブリッド車の泣き所である高速走行時における燃費の落ち込みを解消している。電動走行ならではの力強い走りに加えて、高速走行時の余力も手に入れたことで、大きな進化を実感することができるだろう。

 安全面では、フル機能仕様のホンダセンシングを全グレードに標準装備する。ACCやLKAといったドライバーの負担を大幅に軽減してくれる支援機能も充実している。車載IT関連も、通信連携タイプの専用ナビをオプションもしくは標準で装着可能。9インチモニターはタッチ操作も可能だ。

走行質感を高めるため、コーナー時のステアリング操作に応じて前輪に軽くブレーキ制動を加えコーナリング性能を高める、アジャイルハンドリングアシストを標準装備。
走行質感を高めるため、コーナー時のステアリング操作に応じて前輪に軽くブレーキ制動を加えコーナリング性能を高める、アジャイルハンドリングアシストを標準装備。

 ホンダ独自のコネクテッドサービス『Honda CONNECT』にも対応するなど、次世代を見据えた先進性もしっかりと取り入れたことも見逃せない。

 先代ヴェゼルは、やや非力なパワートレインを除けば、弱点らしき弱点がなかった優等生。それゆえモデルチェンジが難しいともいえたが、新型ヴェゼルは、先代の弱点を克服し、より魅力的なモデルへと進化を遂げている。

ホンダ新型ヴェゼル“e:HEV Z”アーバンスタイルのフロントスタイル
ホンダ新型ヴェゼル“e:HEV Z”アーバンスタイルのフロントスタイル
ホンダ新型ヴェゼル“e:HEV Z”アーバンスタイルのリヤスタイル
ホンダ新型ヴェゼル“e:HEV Z”アーバンスタイルのリヤスタイル

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