先日デビューを果たした新型『NX』に続き、トヨタは10月14日付で次世代LEXUS(レクサス)第2弾モデルとなる旗艦SUV『LX』をワールドプレミア。伝統とも言えるボディオンフレーム構造を維持しながら、新GA-Fプラットフォームの採用や約200kgの軽量化、デジタル開発による高剛性ボディの実現などを実施し、ブランドの次世代デザイン言語に沿ったプロポーションへと刷新。レクサス初採用となる指紋認証スタートスイッチによるセキュリティの向上や、4座独立式シートを備えた“EXECUTIVE(エグゼクティブ)”の新設などラインアップも拡充し、日本市場では2022年初頭の導入を予定している。
トヨタでは『ランドクルーザー』の200系をベースに、2015年より国内本格導入が開始されたレクサスのフラッグシップSUVである『LX』は、同じくベースモデルが300系へと進化したのに合わせて国内でも第2世代へと刷新されることとなった。
その技術的なハイライトは新型ランドクルーザー同様に新プラットフォーム採用と軽量かつ高剛性なボディフレームを筆頭に、新開発パワートレーンの採用によりクルマの素性から刷新することで、走りの飛躍的な向上を実現している。
その骨格たる新GA-Fプラットフォームをレクサスで初採用し、伝統のラダーフレームを刷新。最新の溶接技術の活用等により、従来型比+20%の高剛性かつ軽量なフレームとした。
また高張力鋼板の採用拡大や、ボンネットに全ドアパネル、そしてこちらもブランド初のルーフのアルミニウム化を実施し、パワートレインの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動することで、従来型との車両重量比で約200kgの大幅な軽量化と低重心化、前後重量配分の改善を達成。ドライビングポジションの改良とも相まって、ドライバーの意思に沿う走りに貢献している。
さらに新開発の3.5リッターV6ツインターボガソリンエンジン(V35A-FTS)は、最高出力415PS、最大トルク650Nmを発生。発進時を除くほぼ全域でロックアップする10速ATと電子制御ブレーキシステム(ECB)、電動パワーステアリングシステム(EPS)を搭載することで、オンロード/オフロードともに次世代レクサスらしい走行性能を追求。同時に車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数分で約20%低減した。
また、ジオメトリーの見直しなどで前後ともリバウンドストロークを伸張したサスペンションには、ドライブモードセレクト、進化したマルチテレインセレクト、トランスファーの選択状況に応じて最適な車高を自動で調整するAHC(アクティブ・ハイト・コントロール・サスペンション)を採用。リニアソレノイドバルブ方式に変更したダンパーにより、減衰力切替えの優れた応答性を実現している。