レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

クルマ ニュース

投稿日: 2022.01.12 14:51

KINTO、GRヤリス“モリゾウセレクション”の新サービス『パーソナライズ』を2022年4月開始

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


クルマ | KINTO、GRヤリス“モリゾウセレクション”の新サービス『パーソナライズ』を2022年4月開始

 クルマのサブスクリプションサービス等を展開しているKINTOでは、トヨタ自動車とともにGRヤリス“モリゾウセレクション”を契約したユーザーを対象に、運転する際のデータをもとにソフトウェアを個々に合わせて最適化していく新たなサービス『パーソナライズ』の提供を2022年4月から行うと発表した。

 トヨタはスーパー耐久で戦うROOKIE Racingと、『もっといいクルマづくり』を目指し市販車開発のスピードを加速させてきた。

 チームが2020年の富士SUPER TEC 24時間レースから投入したのがGRヤリスで、プロドライバーのフィードバック、そしてプロだけでなく、マスタードライバーとして豊田章男社長が自らモリゾウとしてステアリングを握り、GRヤリスをさらに改良するべく走行データやフィードバックを行い、分析と対策を通じたアップデートが繰り返して行われ、さらにその進化を各ドライバーにとってコントロールしやすくするべく、パーソナライズしている。

 ROOKIE Racingがレースで実践しているアップデートとパーソナライズをユーザーにも提供したいと、最適な組み合わせとして考えられのが“クルマのサブスク”であるKINTOだ。KINTO限定で発売されたGRヤリス“モリゾウセレクション”は、『人に寄り添って進化するクルマ』をテーマに、サーキットのアップデート/パーソナライズとKINTOの組み合わせにより、クルマがユーザーに届けられた後も、最新のソフトウェアを反映し、ユーザーに寄り添って進化させていくことに挑戦する一台だ。

 このコンセプトに向け、KINTOはトヨタとともにサービス化に向けた準備を進め、この一環として、2021年11月に富士スピードウェイのトヨタ交通安全センター『モビリタ』でモリゾウセレクションを契約したユーザーに、いち早く体験してもらうイベントを開催した。これらの取り組みを経て、レースの世界観を原点にした『パーソナライズ』のサービス化を決定し、提供をスタートすることになった。

 パーソナライズは、2022年4月からスタート。ユーザーに体験イベント(数か月に一度の頻度で全国各地で開催を予定)に来場してもらい、プログラムの体験を通じて、ユーザーが乗っているモリゾウセレクションをパーソナライズしていく。

 プログラムは、ユーザーの運転のポテンシャルを引き出す所定のコース(例:ブレーキング、スラローム、定常円旋回)を走行してもらい、アクセルやブレーキの踏み方、ステアリングの切り方などの運転データを収集していく。

 これに対しデータエンジニアがドライビングのデータを、プロドライバーと比較。ユーザーひとりひとりのドライビングの特徴や傾向を分析し、ユーザーにドライビングの際にうまくできた点、できなかった点、目指す運転イメージをヒアリング。これをもとに個性や好みに合わせて、ステアリングアシスト、アクセルレスポンス、4WD駆動配分(メニューは順次追加を検討中)の設定変更を通じて、ソフトウェアを最適化。再度ユーザーが乗り、データを比較してパーソナライズを体感してもらうというものだ。

 またパーソナライズとともに、レースでのアジャイルなクルマづくりを原点に、技術革新に合わせたソフトウェアの反映を通じ、クルマの基本性能を最新化するサービス『アップデート』も本格始動する。第一弾のメニューはトルクアップで、2022年夏ごろから提供予定。契約の際のGRガレージ各店舗に持ち込むと、アップデートが行われる予定。費用は既定の月額利用料に含めるため追加の料金は発生しない予定だ。

 さらに、モリゾウセレクションの取扱いを始めて以降、ユーザー要望があった車両の『カスタマイズ』が、2021年10月から特別に可能(違法改造など一部のケースを除く)となる。モリゾウセレクションは、トヨタモビリティ東京のGRガレージ各店舗で2022年5月まで実車(パーソナライズ、アップデートがないベース車両)の試乗が可能だ。

LEDポジショニングライトを装着したORC ROOKIE Racing GR YARIS
2021年第2戦までスーパー耐久を戦ったORC ROOKIE Racing GR YARIS


関連のニュース