2年ぶりの開催となった『東京オートサロン2022』では、チューニング系、ドレスアップ系、オフロード/アウトドアメイク系など、各チューナー&カスタムメーカーの“熱”がこもった自信作が揃っていた。カスタムのベースモデルは、トヨタGR86/スバルBRZをはじめとしたスポーツモデルと、トヨタ・ランドクルーザーやスズキ・ジムニーを代表とするSUVが大部分を占めていた。今回は、最新SUVカスタムのトレンドと注目モデルを紹介しよう。
* * * * * *
いまや、SUVはクルマ選びの筆頭ともいえるジャンル。それだけに、カスタムの世界でも、国内&輸入車のSUVは一大勢力となっている。ベースモデルは、2021年に登場した新型車から、お馴染みの定番までが揃い、各ブースには唯一無二の魅力を持つ車両が展示されていた。
SUVカスタムの最新トレンドは、“キャンパー仕様”のカスタムカーだ。本格的なキャンピングカーを所有するのは難しいけれど、レジャーアイテムで内外装を仕上げたキャンパー仕様には興味がある。そんなユーザーのニーズを狙ったキャンパー仕様のSUVカスタムカーが来場者から大きな注目を集めていた。
なかでもルーフレールに装着する『ルーフテント』は、見た目だけではなく機能性も優れているため、今年のトレンドアイテムになるだろう。日常から休日の遊びシーンまで1台でこなしたい、と願うユーザーにとっては、最新のキャンパー仕様は見逃せないだろう。
今回、最もカスタム率が高かったSUVは、2021年夏に発売されたトヨタ・ランドクルーザー300(ランクル300)だ。ランクル300のカスタムカーは、狙う方向性はアフターパーツメーカーごとに異なるが、リフトアップやガードパーツでタフさを強めたオフロード系から、エアロパーツで個性を加えたドレスアップ系まで、いずれも力の入った新作が発表されていた。
現在、ランクル300の納車は48カ月以上先とアナウンスされているが、アフターパーツの開発は順調の様子。とくに、エアロパーツの提案は積極的で、今後、新車の納車が進めば、ランクル300のカスタマイズはもっと盛り上がるだろう。
ランクル300に負けず、人気なのはスズキ・ジムニー/ジムニーシエラだ。カスタムの世界でも先代から現行型へ主役が移りつつあるようで、2〜3インチのリフトアップやタイヤ&ホイールの大型化、吸排気系チューンが注がれた、本格的なカスタマイズモデルが増えている。