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クルマ ニュース

投稿日: 2022.02.03 18:58
更新日: 2022.02.03 19:13

ゴードン・マレー作、公道モデル第2弾『T.33』誕生。T.50とは異なる性格のスーパーカー

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クルマ | ゴードン・マレー作、公道モデル第2弾『T.33』誕生。T.50とは異なる性格のスーパーカー

 元F1カーデザイナーのゴードン・マレーが起こしたハイパフォーマンスカーブランド、ゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)から『T.50』に次ぐ第2のモデル『ゴードン・マレーT.33』が登場した。100台限定生産となるこのスーパーカーの価格は137万ポンド(約2億1300万円)、デリバリーは2024年初頭に開始される。

 GMAのブランド第2弾として発表された『T.33』は、V型12気筒エンジンを搭載する2シーター・スーパーカーとして設計・開発されたニューモデルであり、連邦政府のホモロゲーションを取得したグローバルモデルだ。

 シャシーには、カーボンファイバーとアルミニウムによって構成される最新の超軽量アーキテクチャを採用。シートの後方に配置されるエンジンは、Vバンク角65度のコスワース製3.9リットルV型12気筒だ。T.50にも採用されているコスワースとGMAの共同開発エンジンはT.33用に再セッティングが行われ、最高出力615PS、最大トルクは541Nmとなった。

 1090kgという車両重量や150kgの最大ダウンフォース量など、これらの数値はハイパーカーである兄貴分と比較するとわずかに下回るが、パワー・トゥ・ウエイトレシオはかつてマレーが設計したロードカー、マクラーレンF1を凌ぐ564PS/tをマークする。

 T.33はGMAの2台目のニューモデルであると同時に、同ブランド初のスーパーカーでもある。そのため、公道走行が可能なハイパーカーとして究極のパフォーマンスが追求されたT.50の特徴であった車体後部の電動ファンの採用は見送られた。また、マクラーレンF1譲りのセンター配置ドライバーズシートも封印され、オーソドックスな左右2座となっている。

 とはいえ、スーパーカーカテゴリーにおいて恥じないパフォーマンスを秘めているT.33。GMAはこのクルマの開発に際し、性能と快適性、公道での走行性、日常の使いやすさを究極のバランスでブレンドして提供するため、妥協のない構想と設計作業が行われたとしている。

 T.33とT.50との相違点のひとつにはトランスミッションも挙げられる。“ファンカー”であるT.50は6速Hパターンシフトのみの設定だったが、T.33は同じ仕様を踏襲しつつ、6速IGS(Instantaneous Gearchange System)パドルシフトも新たに用意された。ミッションの重量はMTが82kg、パドルの場合は78kgだ。

ゴードン・マレーT.33のエクステリア(リヤ)
ゴードン・マレーT.33のエクステリア(リヤ)
ゴードン・マレーT.33に搭載されるV12エンジンは、GMAとコスワースの共同開発品
ゴードン・マレーT.33に搭載されるV12エンジンは、GMAとコスワースの共同開発品
T.50ではセンターに配置されたドライバーズシートだが、T.33ではオーソドックスな左右2座に
T.50ではセンターに配置されたドライバーズシートだが、T.33ではオーソドックスな左右2座に

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