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クルマ ニュース

投稿日: 2022.03.15 10:55
更新日: 2022.03.15 11:01

往年の“タイプ2”がEVで復活へ。フォルクスワーゲン、市販目前最終形態の『ID.バズ』を世界初公開

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クルマ | 往年の“タイプ2”がEVで復活へ。フォルクスワーゲン、市販目前最終形態の『ID.バズ』を世界初公開

 ヨーロッパ初の電動バスおよびトランスポーターでもあり、往年の“ワーゲンバス”こと『タイプ2』の復刻とも言える電動モデル、フォルクスワーゲンの新型『ID.Buzz(ID.バズ)』が世界初公開。限りなく市販化バージョンに近づいた、電気の時代における新たなアイコンモデルが姿を現した。

 コンセプトモデル公開を経て、改めて今回のワールドプレミアを迎えたID.バズは、商用車ブランドで展開する計画の『ID.バズ・カーゴ』を含め、すべてのID.ファミリーと同様、技術的にはグループのモジュラー・エレクトリック・ドライブキット(MEB)を採用する。

 世界初となるこの電気自動車向けの大量生産プラットフォームは、あらゆる種類の異なるモデルとセグメントに基盤を提供し、将来的にソフトウェアとテクノロジーをさらに進化させることが可能に。両車とも、本拠地のドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車ブランドの工場で生産される。

 LEDヘッドライトの間にV字型のフロントパネルを備えた象徴的なフロントマスクを持ち、オプションのツートンカラーの色分けのラインにもなる姿は、1950年代のアイコンでもある『T1(初代タイプ2)』を彷彿とさせ、そのプロポーションは「オリジナルの“T1”から直接インスピレーションを得た」もの。

 フロントアクスルの上に直接ドライバーが着座する位置関係だった初代とは異なり、このID.バズでは短いオーバーハングが設定されている。

 一方、非常にクリアなレイアウトで、EVらしく考え抜かれたスペース効率を誇るインテリアは、5人の乗員と荷物(容量:1121リッター)のための充分なスペースを創出。2列目シートを折りたたむと、最大積載量は2205リッターに増加する。

 また、本国でその系譜を受け継ぐ最新の『T6』と同等の2988mmという長いホイールベースを誇りつつ、車両の全長は4712mmとされ、全長に比べてホイールベースが非常に長いため、車両の寸法を最大限に活用することも可能に。全幅は1985mmとしながら、最小回転半径を抑えて小回り性能も確保されている。

商用車ブランドで展開する計画の『ID.バズ・カーゴ』を含め、グループのモジュラー・エレクトリック・ドライブキット(MEB)を採用する
商用車ブランドで展開する計画の『ID.バズ・カーゴ』を含め、グループのモジュラー・エレクトリック・ドライブキット(MEB)を採用する
フロントアクスルの上に直接ドライバーが着座する位置関係だった初代とは異なり、この『ID.バズ』では短いオーバーハングが設定されている
フロントアクスルの上に直接ドライバーが着座する位置関係だった初代とは異なり、この『ID.バズ』では短いオーバーハングが設定されている

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