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投稿日: 2022.04.01 11:40
更新日: 2022.04.01 13:57

トヨタ、GRカローラを世界初公開。1.6L直列3気筒で300PS超え、日本でも2022年後半発売へ


クルマ | トヨタ、GRカローラを世界初公開。1.6L直列3気筒で300PS超え、日本でも2022年後半発売へ

 TOYOTA GAZOO Racingは3月31日(日本時間4月1日)、アメリカ・カリフォルニア州のロングビーチで、同日のワールドプレミアを予告していた新型モデル『GRカローラ』を世界初披露した。

 トヨタを代表する車種のひとつであり、国民車として愛されてきたトヨタ・カローラ。一方で同モデルは、トヨタが掲げる「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の礎を築いたクルマでもある。その例はWRC世界ラリー選手権で初優勝を飾った『TE25カローラ』、1000湖ラリーを制した『カローラ・レビン』などだ。

 今回ワールドプレミアされたGRカローラは、“モリゾウ”こと豊田章男社長の「お客様を虜にするカローラを取り戻したい!」という強い想いから開発がスタートしたという。

 新型スポーツカーの開発にあたっては、レースで勝つために鍛えたクルマを市販化することに則した前述のテーマを実践。モリゾウ自らドライバーとして出場している、トヨタ・カローラスポーツでのスーパー耐久シリーズ参戦を通じ、各方面で注目を浴びる水素エンジンを鍛えるとともに、シャシーやパワートレインを含む車両全体が鍛え直された。

 その過程ではサーキット走行はもちろん、ダートや雪道でも走り込みを行い、マスタードライバーであるモリゾウや全日本選手権でチャンピオンを獲得したレーシングドライバーの石浦宏明、勝田範彦らがステアリングを握っている。

トヨタGRカローラの車両寸法は4410×1850×1480mm
トヨタGRカローラの車両寸法は4410×1850×1480mm

■モータースポーツ起点のデザインを採用

 カローラスポーツがベースとなる新型車は、フロントが60mm、リヤも85mmワイドトレッド化された。また、フロントフェンダーで片側20mm、リヤフェンダーでは片側30mm拡大しワイドなスタンスを確立。同時に冷却性能と空力性能を考慮し、フロントバンパーにインテーク、フロントフェンダーとフードバルジにアウトレットが設けられた。リヤにはエンジンの高出力化を実現する3本出しマフラーが装着され、力強くスポーティーなリヤビューが強調されている。

 インテリアにおいては、素早いシフト操作を可能にするショートストロークのシフトレバーを採用するとともに、ドリフト走行など限界域での車両コントロール用途を視野に入れ、ハンドレバー方式のパーキングブレーキが用意された。

 また、コクピットにはGR車両専用に開発されたフルTFTメーターが新規に採用された。これはプロドライバーの意見を取り入れ、スポーツ走行時の視認性を高めたものだ。

トヨタGRカローラのコクピット。サイドブレーキはハンドレバー式を採用
トヨタGRカローラのコクピット。サイドブレーキはハンドレバー式を採用

■GRヤリスから進化を遂げた1.6L直列3気筒エンジン

 GRカローラに搭載されるエンジンは、トヨタGRヤリスにも搭載されている1.6リットル直列3気筒ターボエンジンだ。トヨタは今回、このエンジンをさらに強化し、最高出力を304PS(224kW)まで引き上げることに成功した。この改良型は圧倒的な加速と、回転数の伸びがより感じられるエンジンに仕上げられているという。

 同じくGRヤリスに搭載されたスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”もGRカローラ仕様に最適化された。具体的には、駆動配分を制御する4WDモードと、アクセル応答性やステアリングなどを制御するドライブモードを分けたことで、ドライバーの好みや走行環境に応じた選択を可能にしている。

 また、ブッシュのピロボール化、スプリング、アブソーバー、アライメントの最適化にも取り組んだことで、GR-FOURの最適駆動力配分を余すところなく路面に伝達されるようになり、より優れた旋回性能を実現するという。

 この他、新型GRカローラではボディ剛性の強化と軽量化が図られ、ブレーキには安定した制動力とコントロール性を実現する対向キャリパーブレーキが搭載された。また、最新の予防安全パッケージ“トヨタセーフティセンス”が標準装備されている。

 現在のところ販売価格は明らかにされていないものの、日本でも2022年後半に発売される予定だ。

■トヨタGRカローラの主要諸元 ※北米仕様、開発目標値

全長 4410mm
全幅 1850mm
全高 1480mm(アンテナを含む。ルーフ高は1455mm)
ホイールベース 2640mm
トレッド前 1590mm
トレッド後 1620mm
乗車定員 5名
車両重量 1475kg
エンジン 1.6L直列3気筒インタークーラーターボ
型式 G16E-GTS
内径×行程 87.5×89.7mm
総排気量 1.618cc
圧縮比 10.5
最高出力 224kW[304PS]/6500rpm
最大トルク 370Nm[37.7kgf・m]/3000~5550rpm
トランスミッション iMT(6速マニュアルトランスミッション)
駆動方式 スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”
変速比 電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式)
差動装置 トルセンLSD
サスペンション(フロント) マクファーソンストラット式
サスペンション(リヤ) ダブルウィッシュボーン式
ブレーキ(フロント) ベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ポットキャリパー)
ブレーキ(リヤ) ベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ポットキャリパー)
ホイール 18インチ グロスブラック15スポークキャストアルミホイール
タイヤ(フロント・リヤ) 235/40R18 ミシュラン・パイロットスポーツ4
燃料タンク容量 50リットル

フロントフェンダーを片側20mm、リヤフェンダーを片側30mm拡大し、ワイドなスタンスに
フロントフェンダーを片側20mm、リヤフェンダーを片側30mm拡大し、ワイドなスタンスに
304PSを発揮する1.6リットル直列3気筒ターボエンジン
304PSを発揮する1.6リットル直列3気筒ターボエンジン
バルブ付き3本出しマフラーを採用することにより、排圧低減と消音性能を両立した
バルブ付き3本出しマフラーを採用することにより、排圧低減と消音性能を両立した
冷却性能、空力性能を徹底的に鍛え上げた成果として、フロントバンパーにインテーク、フロントフェンダーとフードバルジにアウトレットが設けられた
冷却性能、空力性能を徹底的に鍛え上げた成果として、フロントバンパーにインテーク、フロントフェンダーとフードバルジにアウトレットが設けられた
GRヤリスと同様、CFRP素材のルーフパネルが採用された
GRヤリスと同様、CFRP素材のルーフパネルが採用された
装着タイヤは235/40 R18 ミシュラン・パイロットスポーツ4
装着タイヤは235/40 R18 ミシュラン・パイロットスポーツ4
ロングホイールベースによる優れた走行安定性はそのままに、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することで高速旋回性能が向上した
ロングホイールベースによる優れた走行安定性はそのままに、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することで高速旋回性能が向上した
トヨタGRカローラの走行イメージ
トヨタGRカローラの走行イメージ


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