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クルマ ニュース

投稿日: 2023.01.12 07:00
更新日: 2023.01.11 17:32

メルセデスAMG GT 63 S EパフォーマンスにF1技術直系の駆動システムを採用した“F1エディション”登場

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クルマ | メルセデスAMG GT 63 S EパフォーマンスにF1技術直系の駆動システムを採用した“F1エディション”登場

 メルセデスAMG社の独自開発モデルとして、究極のハイパフォーマンスを誇りながら官能的なデザインと快適な室内空間、そして4ドアの利便性を兼ね備えた『メルセデスAMG GT 4ドアクーペ』に、F1直系のテクノロジーを採用するプラグインハイブリッド(PHEV)のトップパフォーマンスモデル『メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス F1エディション』が登場。限定35台の上陸となる同車は、1月11日11時から1月25日18時まで、専用WEBサイト上での期間限定受注となっている。

 モータースポーツ界で活躍を演じるGT3規定のベースモデル『GT』の4ドア版として、そのシャシー解析技術やシミュレーションの手法も導入されたメルセデスAMG GT 4ドアクーペは、伝統的なクーペの構造的特徴であるロングボンネットとパワードームを採用しつつ、室内では5名の乗車定員と高い積載性を両立させた稀有なモデルとなっている。

 その同車をベースとした今回のモデルは、最高出力639PS、最大トルク900Nmの4リッターV8ツインターボエンジンに、交流同期モーターとAMG自社開発の高性能バッテリー、そしてAMGのパフォーマンス志向となる連続トルク可変配分4輪駆動システムの“4MATIC+”を組み合わせたもので、システム出力では843PS(620kW)、最大システムトルクは1400Nm以上を発生。0-100km/h加速はわずか2.9秒、200km/hまでも10秒未満でこなし、最高速度は315km/hに達する驚異的なパフォーマンスを誇る。

 最大400Vの高電圧電気システムに組み込まれたBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)に加えて、最大150kW(204PS)の交流同期モーターがリヤアクスルに搭載され、電動シフト式の2速トランスミッションと電子制御式リミテッド・スリップ・デフとともに、コンパクトなエレクトリック・ドライブ・ユニット(EDU)にまとめられる。

 これにより変速機内、または変速機よりも下流にモーターを置く“P3ハイブリッド”と呼ばれるレイアウトとなり、軽量の高性能バッテリーもリヤアクスル上方に搭載するコンパクトな設計とした。

 結果、前後重量配分の最適化はもちろん駆動ロスやトラクションの面でも優位性を発揮するレイアウトとなる上、リヤアクスルの自動変速式2速トランスミッションは、俊敏な発進から高速走行時の安定的な連続出力に至るまで広い範囲をカバーする。ここでの2速への切り替えは、電気モーターの最高回転数である1万3500rpmに相当する、車速約140km/hに達するまでの間に電動アクチュエーターによって行われる。

 こうした先進の駆動システムを備える同車だが、搭載されるAMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)の容量は6.1kWhとなり、連続出力70kW、最高出力150kWを10秒間発揮する。そのHPB自体がわずか89kgと軽量であることから、出力密度は1.7kW/kgと高い値となっており、EV走行可能距離も12km(WLTCモードの一充電走行可能距離)と実用的なレベルを確保する。

 ただしこのHPBは航続距離を最大化することより、速やかな充放電を可能にすることを重点に設計されたもので、その開発はメルセデスAMGペトロナスF1チームが使用するF1用ハイブリッドの極めて苛酷な条件下で実証済みの先進テクノロジーがベースとなっている。

システム出力では843PS(620kW)、最大システムトルクは1400Nm以上を発生。0-100km/h加速はわずか2.9秒、200km/hまでも10秒未満でこなし、最高速度は315km/hに達する驚異的なパフォーマンスを誇る
システム出力では843PS(620kW)、最大システムトルクは1400Nm以上を発生。0-100km/h加速はわずか2.9秒、200km/hまでも10秒未満でこなし、最高速度は315km/hに達する驚異的なパフォーマンスを誇る
外装色にはソリッドのアルペングレーを採用し、アジャスタブルリアウィングスポイラーを装備。両サイドには“F1 Edition”のデカールが施される
外装色にはソリッドのアルペングレーを採用し、アジャスタブルリアウィングスポイラーを装備。両サイドには“F1 Edition”のデカールが施される

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