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クルマ ニュース

投稿日: 2023.03.22 18:58
更新日: 2023.03.22 19:08

ランボルギーニ、V12搭載PHEV『LB744』で公道からサーキットまで13種類の走りを提供

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クルマ | ランボルギーニ、V12搭載PHEV『LB744』で公道からサーキットまで13種類の走りを提供

 3月22日、ランボルギーニはまもなく公開される同ブランド初のV12エンジン搭載プラグインハイブリッドモデルについて、新たな情報を追加発表した。『LB744』というコードネームが与えられたHPEV(ハイパフォーマンスEV)には電動トルクベクタリングおよびLDVI 2.0予測システムの初搭載、13種類のドライビングエクスペリエンスが可能であることが明らかにされた。

 LB744は既報のとおり、6.5リットルV型12気筒自然吸気エンジンとリチウムイオンバッテリー、3基の電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド・パワートレインを搭載する新型モデルだ。イタリアのブランドは、このクルマがあらゆる路面コンディションとグリップコンディションにおいて、究極の感動とドライビング・コントロールを提供できるよう設計と開発を重ねてきた。

 3基の電気モーターのうち2基はフロントのe-axle(eアクセル)に搭載されている。ランボルギーニはeアクセルを導入することで、ブランド史上初めて電動トルクベクタリングを採用し、LDVI 2.0(ランボルギーニ・ダイナミカ・ヴィーコロ2.0)システムを誕生させた。

 電動トルクベクタリングは、それぞれのホイールへ最適なトルク配分を行うもの。角度のきついコーナリングでは4WS(4ホイール・ステアリング=四輪操舵)システムとの相互作用によって車両の機敏性を増加させるほか、高速コーナリングでの安定性を確保する。

 従来のシステムとの相違点としては、やむを得ない場合にのみにブレーキ介入が発生することが挙げられる。これは最大限の効率、自然なドライビングスタイル、より高いレベルのパフォーマンスを保つためのものだという。

LB744パワートレイン
LB744パワートレイン(透過図)

■ハイブリッドシステムとともに3種類の専用ドライビングモードが誕生

 前述のとおり、ランボルギーニLB744はエンジンと電気モーターのふたつの動力を持つハイブリッドカーだ。この新しいパワートレインの導入にともない、まだ見ぬ新型モデルでは新たに3つの専用ドライビングモード(リチャージ、ハイブリッド、パフォーマンス)が用意される。

 これらのモードは新デザインのステアリングホイール上に設置されたふたつのローターで選択し、シティ、ストラーダ、スポーツ、コルサモードと組み合わせることで合計13種類もの異なるダイナミクス設定が可能に。これにより市街地でのスマートな走行からサーキットでの極限の走りに至るまで、状況や走り方に応じたパフォーマンスを発揮するすることが可能となっている。

コクピットメーター表示例:Cittàモード
コクピットメーター表示例:Cittàモード

 例を挙げると、シティ(Città)は都心での日常的なドライブ用に設計されたゼロエミッションのドライビングモードとして備わっており、電気モードでの排出規制区域指定の歴史的市街地内などでの運転も可能だ。また、最高出力を180hp(約182ps)制限したもっとも燃費のよい同モードでは、サスペンションシステム、トラクションコントロール、トランスミッションの制御により最高の快適性が提供される。

 一方のスポーツモードではその個性が一変。レスポンスのよさを兼ね備えたエキサイティングなドライビング・エクスペリエンスを実現するとともに、エンジンは3モードすべてで作動し最大出力は907hp(約919ps)まで引き上げられる。

 パフォーマンスとサウンドの両面における力強さと出力は、コルサモードで頂点に達する。高剛性で軽量なカーボンシャシー“モノフューズレージ”を採用したLB744のダイナミクス性能をトラックで際立たせるために設計された同モードでは、パフォーマンスモードとの組み合わせによりシステム上限の1015hp(約1029ps)をマーク。ハイブリッドシステムのコントロールはトルクベクタリング、および4WSを最大限に活用できるように調整され、極上の走りと運転のしやすさを同時に提供する。

 なお、熟練のドライバーであればエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)を無効化し、アクティブ・コントロールを使用せずに最大限の出力を体験することも可能だ。また、ローンチコントロールを有効にすれば、フルパワーでスタンディングスタートのスリルを味わうことも可能になっている。

コクピットメーター表示例:Stradaモード
コクピットメーター表示例:Stradaモード
コクピットメーター表示例:Corsaモード
コクピットメーター表示例:Corsaモード

 


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