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クルマ ニュース

投稿日: 2023.03.28 17:02
更新日: 2023.03.28 17:03

電動ファミリー最小スタディ、フォルクスワーゲン『ID. 2all』発表。新たにMEBエントリーを採用

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クルマ | 電動ファミリー最小スタディ、フォルクスワーゲン『ID. 2all』発表。新たにMEBエントリーを採用

 フォルクスワーゲンの新世代EVファミリー『ID.』に属する最小コンパクトとして、前輪駆動で最大450kmの航続距離を誇る新デザイン戦略採用のコンセプトモデル『ID. 2all』が世界初公開された。ベース価格が2万5000ユーロ(約353万円)以下で「ゴルフと同じくらい広く、ポロと同じくらい手頃な価格」を標榜し、新しいMEBエントリー・プラットフォームを採用したこの新型EVは、2025年にも量産モデルの発売が予定されている。

 2035年までとされたガソリンエンジン搭載車両の販売規制が緩和されたとはいえ、電動化攻勢を加速し「2026年までに10車種の新しい電気自動車を発売する」との計画を進めるフォルクスワーゲンは、前輪駆動を採用した最初の『ID.』ファミリーとして、ブランドのアイコンたるハッチバックの系譜とDNAを、新たな解釈で表現したモデルを公開した。

 その意欲作『ID. 2all』には、強化されたMEBエントリー・プラットフォームが採用され、非常に効率的な駆動システムとバッテリー、充電テクノロジーを搭載。前輪駆動で166kW(226PS)を発生するパワフルな電気モーターにより0~100km/h加速を7秒未満でこなしつつ、WLTPモードにおける航続距離は最大450kmを実現する。

 またDC(直流)急速充電ステーションでは20分でバッテリー容量の10~80%を充電することが可能となり、自宅のウォールボックスや公共AC(交流)充電ステーションを使用した場合、最大11kWで充電することも可能とされる。

 そして「Stability(安定感)、Likeability(好感度)、Excitement(感動)の3つの主要な要素に焦点を当てた」というフォルクスワーゲンの新しいデザイン戦略に則ったエクステリアは、初代ゴルフのCピラーを想起させる造形に。進行方向に向けて引きしぼられた弓の弦を想起させるデザインを筆頭に、AピラーとCピラー間を完全な直線で結ぶサイドラインや、ホイールから上の部分のボリュームを絞ることで安定感を強調するスタンスを実現。さらに黄金比による分割線やフロントエンドのデザインで、人間の感性に訴える好感度も狙われている。

前輪駆動を採用した最初の『ID.』ファミリーとして、ブランドのアイコンたるハッチバックの系譜とDNAを、新たな解釈で表現したモデルとされる
前輪駆動で166kW(226PS)を発生するパワフルな電気モーターにより0~100km/h加速を7秒未満でこなしつつ、WLTPモードにおける航続距離は最大450kmに達するという
インフォテインメント系は12.9インチのタッチディスプレイにまとめられ、新たなメニュー構造を採用する

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