国内で唯一、開発競争があるミドルフォーミュラとして開催され続けてきた『JAF F4』。2023年から『Beat=鼓動』を意味する新名称『Formula Beat(フォーミュラ・ビート/F-Be)』に生まれ変わり、今年で2シーズン目を迎えた。auto sport本誌では引き続き、F-Beの魅力を探る『2024 F-Be CHANPIONSHIP PADDOCK NEWS』を掲載する。
2023年にF-Beへと名称を新たにしたJAF F4は、F3とFJ1600の間を埋めるカテゴリーとして1993年に誕生して以降、20年以上の歴史を重ねてきたミドルフォーミュラだ。初代チャンピオンの道上龍に始まり、塚越広大や平川亮、近年では角田裕毅や牧野任祐、大湯都史樹、太田格之進らが、このレースからトップカテゴリーへのステップアップを果たしている。
2024年シーズン第2回目となる『2024 F-Be CHANPIONSHIP PADDOCK NEWS Vol.2』では、国内で唯一開発競争があるF-Beの魅力探るべく、4月に新たなマシンを仕立て上げた自動車工房MYST(ミスト)の庄司富士夫代表に話を聞いた。
庄司代表はこれまで、オリジナルマシンに加えてフォーミュラ・ルノーやF3マシンをもとにF-Be車両を作成しており、今回は新たに2023年FIA F4で使用されてきた童夢F110をベースとしたF-Beマシンをコースに送り出した。
F-Beのレース参戦にあたり、童夢F110はシリーズの車両規定に適合させるための改造が必要となるが、安全性の面ではFIAの承認を受けていたことが助けとなり、基本的には義務づけられている“フラットボトム化”を済ませたのみでOK。4月の第3戦モビリティリゾートもてぎで杉山寛選手のドライブにより実戦デビューを果たした。
ラップタイムこそライバル車両からは離されたものの、庄司代表は「本来のパフォーマンスについては未知数」と期待しており、エンジンパワーや車両重量、駆動系など進化の余地はまだまだ尽きないようだ。開発競争があるF-Beだからこそ見えてくる新たなマシンの可能性については、下記のPDFを読んでほしい。