全日本F3選手権第8戦は5月27日、岡山国際サーキットで18周の決勝レースが行われ、ポールポジションスタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)が優勝。今季6勝目を飾った。F3-NはDRAGON(B-Max Racing F306)が優勝を飾っている。
晴天に恵まれた午前に比べやや雲が増えたものの、青空が見えるなかで迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)がリードを築き、アレックス・パロウ(THREEBOND)が2番手に。スタートでポジションを上げた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F314)、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が続いた。
しかし1周目、2番手のパロウにまさかのドライブスルーペナルティが下る。これはレッドシグナル消灯の前にマシンがほんのわずかに動いてしまったための反則スタートで、高星にとっては「楽になった」展開に。宮田もファステストラップをマークしながら高星を追ったが、なかなか1秒を切る展開には持ち込めなかった。
一方で高星、宮田、坪井の後方では、三浦愛(EXEDY B-Max F317)と大津弘樹(TODA FIGHTEX)による4番手争いが展開される。終盤、ラップダウンが出はじめると2台の差は接近。16周目、2台はヘアピンで接触を喫してしまう。
これにより大津はマシンが跳ねてしまい、グラベルへストップ。三浦は走行を続け、すぐ背後につけていたイェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)を抑える展開となった。
後方でのバトルを後目に、高星は最後まで宮田との差をコントロールし、今季6勝目をマーク。ペナルティから追い上げたパロウが8位で無得点となったため、さらにランキングのリードを広げることに成功した。2位は宮田、3位は坪井となった。三浦は最後までイェ・ホンリーをおさえ、4位で自己最高位フィニッシュを達成している。
F3-Nは、スタートでポジションを落としたDRAGONが1周目に植田正幸(Rn 山下製作所 F308)をかわし、トップへ浮上。中盤ややその差が開き、終盤植田が追い上げたものの、DRAGONが逃げ切り優勝を飾った。1周目にコースアウトした長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)が3番手まで追い上げていたものの、終盤スローダウン。久保田克昭(Planex スマカメ・F308)が3位を得ている。