全日本F3選手権は7月9日、富士スピードウェイで8時35分から第13戦の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が、高星明誠(B-MAX NDDP F3)を振り切り優勝。3勝目を飾った。
フロントロウのトムス勢2台の接触というまさかの展開となった第12戦から一夜明け、迎えた第13戦の決勝レース。スタートでは、前日の悔しさを晴らすべく坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)がトップで1コーナーへ。一方、3番手スタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)が好スタートを決め、2番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F314)の前で1コーナーへ。宮田はコカコーラ・コーナーへ向けアプローチでアレックス・パロウ(THREEBOND)、大津弘樹(TODA FIGHTEX)にも先行を許してしまった。
トップに立った坪井だが、2番手につけた高星は1秒ほどのギャップで序盤からピタリと背後につける。一方、激しいバトルとなったのは3番手争い。序盤から接近戦となっていた大津、宮田の2台が、7周目あたりからパロウにも接近。パロウ、大津、宮田という3台による三つ巴の戦いが8周目から展開されていった。
8周目のTGRコーナーからコカコーラ、100R、さらにセクター3と延々とポジションを入れ替えながらの戦いになった3台だったが、最終パナソニックコーナーの進入で、宮田がスピン。ポジションを落としてしまう。一方、大津とパロウは翌周のメインストレートほぼすべてでサイド・バイ・サイドの戦いを展開。最後はインを守った大津が3番手に浮上した。