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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.13 17:40

FIA-F4もてぎ:13ポイント差を逆転。笹原右京下した宮田莉朋が2年連続チャンピオンに

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国内レース他 | FIA-F4もてぎ:13ポイント差を逆転。笹原右京下した宮田莉朋が2年連続チャンピオンに

 2017年のFIA-F4選手権最終大会がツインリンクもてぎで開催され、第13戦は宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)がポール・トゥ・ウィン。そして、第14戦では宮田が3位に入り、シリーズ2連覇を達成した。優勝は大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)が飾っている。

 ついに最終決戦を迎えたFIA-F4のチャンピオン候補は3人。ポイントリーダーは笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)で、13ポイント差で宮田、47ポイント差で角田裕毅(SRS/コチラレーシング)が追う展開となっていた。

 もてぎでのレースウィークは、さかのぼること2カ月半、前戦鈴鹿大会での第12戦を制したことで流れを導いた宮田が練習から好調。専有走行のほとんどをトップで、最速タイムも記していた。

 土曜日の早朝に行われた予選でも、宮田の勢いは止まらない。「路面温度が低かったせいか、思ったよりグリップしなくて、びっくりしました」と語るも、ベストタイムもセカンドベストタイムも最速で、チャンピオン候補のライバルに、さっそくプレッシャーをかける。

「とりあえず2戦ともポールが獲れて良かったです。決勝は勝つだけです。不安はないわけじゃないですけど……。(決勝で)予選みたいにグリップしないのか、気温も上がっているから、また練習みたいなコンディションになるか分かりませんし、GTも走った後ですから。でも、精いっぱいやるだけです」と宮田。

 一方、第13戦では角田は3番手、そして笹原は4番手。このふたりの前には「今回、特別なにかやったというわけではなく、むしろ前回のレースからまったく走れていなかったんですが、昨年のデータを基にセットして走ったら、すごくうまくいった感じです」という澤田真治(B-MAX RACING F110)がつけていた。

2017FIA-F4選手権第13戦もてぎ 決勝スタート
2017FIA-F4選手権第13戦もてぎ 決勝スタート

 第13戦の決勝では宮田がスタートを決め、澤田を従えて1コーナーへ。そして、その直後には目を疑う光景が。笹原と角田が接触し、ともにコースアウト。ダメージもなく、すぐにコースへと復帰したものの、笹原が7番手、角田は14番手にまで後退してしまう。

 そして予選5番手だった大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)が90度コーナーで、澤田をかわして2番手に浮上。笹原の後退で、一気に楽になった宮田はオープニングの1周だけで後続に1秒近い差をつけ、そのままファステストラップを連発して逃げていく。

 唯一食らいついていた大湯もサスペンショントラブルで4周目にリタイアすると、もう宮田にプレッシャーをかけられるものは存在しなくなっていた。

 これで2番手に繰り上がったのは、「1周目の混乱は歯を食いしばって避けて、前に出ることができました」という篠原拓朗(MediaDo ADVICS影山F110)だった。

 澤田と川合孝汰(DENSOルボーセF4)を背後に従え、繰り広げていたバトルは、宮田が独走となっていただけに、このレースのハイライトにも。しかし、それぞれ隙を見せず、最後まで順位の入れ替えはなく、篠原と澤田がそれぞれ今季初の表彰台を射止めることとなった。

宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)

 そして、最後は6秒の差をつけ、宮田が今季4勝目をマーク。宮田は「スタートは悪くなかったんですが、S字でミスしていて、そこがいちばんのピンチでしたね。あとはもう……。正直、後ろが意外な展開になっていましたね。流れは来ていると思いますが、手応えはまだ」とレースを振り返る。

「ファステストラップは獲れましたが、もう少し詰められると思うし。最後も勝ちにこだわっていきます。そうすれば、きっと(チャンピオンが)ついてくるはずです」

 一方、笹原は5位まで追い上げたものの、これで宮田に2ポイント差ながらランキングで逆転を許し、8位でゴールの角田からは、王座獲得の権利が喪失した。


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