レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.04.02 19:34
更新日: 2018.04.03 13:59

6シーズン目の86/BRZが開幕。鈴鹿で織戸学がひさびさの勝利

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | 6シーズン目の86/BRZが開幕。鈴鹿で織戸学がひさびさの勝利

 2018年のGAZOO Racing 86/BRZレースは鈴鹿サーキットで幕を開け、プロフェッショナルシリーズは予選5番手だった織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)が優勝。そして、クラブマンシリーズではディフェンディングチャンピオンの神谷裕幸(ネッツ中部GRGミッドレス86)がポール・トゥ・ウインを達成した。

 6シーズン目を迎えたGR 86/BRZレースは初めて鈴鹿サーキットを舞台に、開幕戦が行われることになった。プロフェッショナルシリーズは34台、クラブマンシリーズは79台のエントリーを集め、相変わらず衰えのない賑わいを示したものの、そのパドックでは騒動も……。

 まず、プロフェッショナルシリーズでは、あるメーカーのタイヤが溝のサイズ不足を指摘されて使用できなくなったほか、両シリーズとも原因不明の“ガス欠状態”が頻発。詳細は不明ながら、サーキットが今までとは違う雰囲気に包まれていたのは事実である。

 プロフェッショナルシリーズの予選で、ポールポジションを獲得したのは阪口良平(大阪トヨタ86レーシングBS)。2分30秒739と、ひとり2分31秒台を切ってレコードタイムも更新した。「スリップも使えて、それまでいい走りができていたのに、実はシケインで引っかかってロスしているんですよ。それでもポールですから、いいクルマを作ってくれたチームに感謝しています」と阪口。

 これに続いたのは、昨年はFIA-F4をメインに戦い、86/BRZレースにはスポットで参戦していた菅波冬悟(OTG DL 86)で、3番手は大西隆生(オートバックスG7 86ポテンザ)、4番手は蒲生尚弥(tomicaネッツ兵庫86BS)が獲得。

 迎えた決勝では菅波が好スタートを切ってトップに立つも、阪口はピタリと背後に。その後ろにつけていたのは予選5番手だった織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)で、2ポジションアップに成功する。予選の勢いそのままの阪口が、すぐに菅波に襲いかかるであろうことは誰の目にも明らかだった。

織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)
織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)

 しかし、そんな熱い想いが裏目に出てしまう。シケインで勝負をかけるも、ガードを固められてダートに足を落とし、6番手に後退。そして、その脇をするりとすり抜けてトップに立ったのが織戸だった。

「まず、いいスタートが切れて、前で良平たちが“ワサワサ”やっていたから、これは何か起こるぞ、と。そしたらシケインで案の定(交錯した)。(アクシデントに)絡まなくて良かった」と織戸。それでも逃げ切るまでには至らず、真後ろには菅波がピタリと続き、さらに蒲生、阪口も加わり激しくトップを競い合う。

織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)
織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)

 しかし、隙を一切見せなかった織戸は最後までトップを守り抜き、ひさびさの優勝を飾ることとなった。「やっと鈴鹿で勝てた。サミーとK-oneさんに感謝だね。今回はいろんなことがあったけど、気持ちで勝てた」と織戸。

 一方、菅波は初の表彰台獲得となったが、その表情は悔しげ。それでも「オフの間に先輩方に教えてもらったことを、しっかり実践できるようになりましたから、これからの僕には期待してもらっていいです」と強く宣言した。3位は蒲生が獲得し、8周目のシケインで阪口をかわしていた、久保凛太郎(CG ROBOT BRZ BS)が予選11番手から追い上げて4位を獲得している。


関連のニュース