6月2日、3日に富士スピードウェイで50年ぶりに開催されることになった24時間レース「スーパー耐久第3戦富士SUPER TEC」。その夜間走行テストを兼ねた合同テストが5月8日に富士で開催された。今回のテスト、そして本戦で話題のチームのひとつとなるのがDENSO Le Beausset RC350だ。
夜間走行テストは一度3月に開催されており、今回は2度目。3月の走行時のドライバーの感想などを踏まえて、今回は照明設備の増加や照射角度の変更、さらにはピットレーンをさらに明るくするなどさまざまな点で改良を行い、6月の本戦に向けての重要なテストになる。
だが、この日は朝からあいにくの曇り空で、小雨が降ったり止んだり。しかも、夕方からは霧が立ちこめ、18時30分からの夜間走行セッションの開催が危ぶまれた。だが霧はその後、雨に変わり、夜間セッションは予定どおり開始。大きなアクシデントもなく、21時00にセッションは終了した。
3月の夜間テストから改善された照明施設については今回、多くのドライバーが好感を持ったようだ。
「照明がたくさん設置されていて、ニュル(ブルクリンク)よりも全然明るくて、よく見えました」と話すのは、ST-3クラスのDENSO Le Beausset RC350で富士24時間にスポット参戦する石浦宏明。
「ただ、今日は雨で炊煙が多かったので、どちらかというとその炊煙で見にくい部分がありましたが、この雨では普通に昼でも見にくいと思います。夜間の明るさとしては、問題ないと思います。照明も目に入って来ませんし、コースのどこも良く見えました。『こんなに見えるの?』というくらいです」
前方は明るく照らされて見やすいが、夜間、後方からヘッドライトを受ける形では、さすがに車種の判別は難しくなる。
「バックミラーの後ろのクルマとの距離感は分かりづらいですよね。クラス違いの速いクルマが追いついてきているのか、今抜いたクルマなのかわからない」と石浦。