高橋国光氏や長谷見昌弘氏など、レジェンドドライバーたちによって組織される『レジェンド・レーシングドライバーズ・クラブ』は8月23日、クラブに所属するドライバーたちによるレース『AIM Legend Cup 2018』を11月17〜18日に富士スピードウェイで開催すると発表した。
日本のモータースポーツシーンを彩ってきたレジェンドドライバーたちで組織されるレジェンド・レーシングドライバーズ・クラブ。2013年に結成され、2017年までは『ゴールドスタードライバーズクラブ』の名称で活動を続けていた団体だ。
結成から5年を迎え、これまでサーキットイベントでのデモランやトークショー、年度末に行われるイヤーエンドパーティーなど、さまざまな活動を続けてきたが、往年の名ドライバーたちが数多く所属する組織ということで「ベテランドライバーによるレースを開催してほしい」との声が多く届いていたという。
実はこのドライバーズクラブ結成当初からクラブ会員によるレース開催は“捨て去れない宿題”ではあったものの、実現に向けては数多くの壁があったとのこと。
今回は「往年に活躍したドライバーが久⽅ぶりのレースを演ずることで、⾃動⾞レースへの変わらぬ情熱を⽰し、もってモータースポーツ⽂化向上の⼀助を果たしたい。⾼齢ドライバーのスピードレース競技種⽬を創出し、⾼齢運転者の事故防⽌技術・施策、医科学研究の発想につなげたい」という方針に賛同する企業などの協力を得て、レース開催が実現した。
レジェンド・レーシングドライバーズ・クラブの大久保力会長は「会員ひとりひとりに『まだまだ走れるんだぜ、俺たち』という思いが強くございます」と語る。
「OBドライバーとして若き日の情熱が消えないうちにレースをやりたいね、という話はありましたが、お金の問題や会員の意見が統一できず、なかなか実現できませんでした。今回ようやく第1回目のレースを開催できる運びとなりました」
「我々にもまだサーキットを走りたい、速く走りたいという気持ちがあるということをなにか形にして、いまだにレースに対する情熱を失っていないことをファンのみなさんの前で示して、私たちのエネルギーを見ていただきたい」