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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.08.22 22:44
更新日: 2018.08.24 23:07

86/BRZ:新タイヤ投入のダンロップが席巻。十勝ダブルヘッダーは青木孝行と谷口信輝に軍配

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国内レース他 | 86/BRZ:新タイヤ投入のダンロップが席巻。十勝ダブルヘッダーは青木孝行と谷口信輝に軍配

 GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第6戦、第7戦が8月20日に十勝スピードウェイで開催され、プロフェッショナルシリーズでは青木孝行(ケーエムエス フェニックス86)と谷口信輝(KTMS 86)が優勝。クラブマンシリーズでが橋本洋平(カーウォッチ86 BS revo)と庄司雄磨(OTG DL 86)も優勝を分け合った。

 十勝スピードウェイで行われた今季唯一のWヘッダー大会は、なんと1デイレース。併催の北海道クラブマンレースカップのオリジナル3カテゴリーと併せ、7レースを予選も含めて一挙に行うとあって、まさに慌ただしいことこの上なし、といった状況になっていた。

 また、昨年のWヘッダーではタイヤは6本使用可、第1レースのベストラップ順に第2レースのグリッドが決められるというシステムによって、若干の混乱も来したこともあり、今年は2セット8本の使用が可能に。

 さらにセカンドベストタイムが第2レースのグリッドを決めることになり、当然普段とは違って予選では2アタックが必要となる。ならば、1アタックごとニュータイヤを投じてしまおう……というのが当然の成り行きとなる。

 しかし、15分間の計測では、タイヤ交換にまた違った混乱を来しかねないということで、エントラントからの要望により、5分間の延長が認められることに。この結果、スケジュールは10分間前倒しになり、最初の予選となるクラブマンシリーズは早朝7時50分からのスタートとなった。

 そして、今回もうひとつのトピックスとなったのは、土曜日に行われたプロフェッショナルシリーズの専有走行で、ダンロップユーザーが上位を独占したこと。

 新たに投じられた『β04』のポテンシャルは前評判以上で、契約ドライバーである服部尚貴と菅波冬悟(OTG DL 86)のみならず、ブリヂストンの契約ドライバー以外のほとんどがスイッチするまでに。

 服部は「基本的にはライフの改善を狙ったタイヤなので、ずっとコンスタントに行けるように作ってきてくれたんですが、ベストラップもいい感じで、前の『β02』を上回って。そう言う意味では、タイムも出て、ロングもよくなった正常進化のタイヤです」と新タイヤを評する。

 ベストタイムの順で決まる第6戦は、青木が服部と谷口を僅差で従え、ポールポジションを獲得。しかし、服部と谷口、そして菅波は十勝のローカルルールで禁じられていた、予選中のピット内でのタイヤ交換を行ってしまったため、2グリッド降格のペナルティ。

 これにより、2番手、3番手には近藤翼と小河諒(神奈川トヨタ☆DTEC86R)が繰り上がることとなった。一方、それまで無敵だったブリヂストン勢では、平木湧也(茨城トヨペット86レーシング)の6番手が最上位。

「かなりひさしぶりですね、ポールポジションは」と青木。

「1回目のアタックはスリップストリームをバリバリ使われてしまいましたけど、2回目のアタックはかなりうまくいきました。パフォーマンスとして、クルマもかなりいいんじゃないかと思っています」

「タイヤは、今まで使っていたBSと、かなりキャラクターが違っていて、他の人はセットをかなり変えて合わせていたようですが、僕はセットを少しだけ変えて、走りの方で合わせました。個人的な感想ですが、どの領域でも安定したグリップがあるという感じがしますね」

 一方、セカンドベストタイムで決まる第7戦は、谷口がトップで、青木が2番手。以下、菅波、小河、BSユーザーの最上位となる井口卓人(CG ROBOT BRZ BS)、そして近藤の順となっていた。

「第1レースはペナルティで5番手、第2レースがポールから、今回戦う上では十分なポジションからスタートできるので、着実にレースしていきたいと思います。調子いい? いや、まだ分からないですよ。昨日まで基本BSで行くつもりだったんですが、専有走行の結果を見るとDLが上を固めたので、僕もDLを選んだんですが、ずっとBS側でセットしていたから、今日慌ててセットを変えて、一か八かだったので。ロングができていないので、不安要素はないわけじゃないんです」と、谷口は普段より控えめなコメント発していた。

 しかしながら、その谷口をランキングで従えていた織戸学(サミー☆K-one☆MAX86)と佐々木雅弘(小倉クラッチREVO 86 BS)が予選で絶不調。それぞれ20番手と16番手、17番手と10番手に沈んでいたこともあって、谷口にとってはトップ浮上の機会が、一気に高まっていた。

■ポールシッターの青木、2015年十勝戦以来の勝利


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