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国内レース他 ニュース

投稿日: 2019.04.21 18:52
更新日: 2019.04.21 19:28

全日本F3選手権第2戦鈴鹿:スタートを決めた宮田莉朋が第1戦の雪辱を果たす。アーメドが2位に

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国内レース他 | 全日本F3選手権第2戦鈴鹿:スタートを決めた宮田莉朋が第1戦の雪辱を果たす。アーメドが2位に

 全日本F3選手権第2戦は4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで17周の決勝レースが行われ、スタートを制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が波乱の展開を制し優勝。通算3勝目・今季初勝利を飾った。2位はエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、3位は小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)となった。

 直前のスーパーフォーミュラ第1戦の決勝で複数回のセーフティカーが出たことから、10分遅れとなる16時35分にフォーメーションラップがスタートした全日本F3選手権第2戦。スタートは宮田が決め、フェネストラズが2番手へ。3番手には抜群のスタートを決めたアーメドが続いた。

 その背後には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、そして大きくジャンプアップした三浦愛(ThreeBond F314)が続くも、非常に珍しいアクシデントのためセーフティカーが導入された。

 通常レースでは、参加車両の背後からマーシャルカーやメディカルカーが1周目にレースを追いかけていくことになるが、1コーナーに差しかかったFD2型のホンダ・シビック・タイプRのメディカルカーが、1コーナーに差しかかろうかというタイミングで大きな白煙を上げてしまったのだ。シビックはすぐさまコース脇に車両を止めたが、この車両から漏れた液体の処理のためのセーフティカーとなったのだ。

 オイル処理の後、このセーフティカーは5周目に退去するが、リスタート時の日立オートモティブシステムズシケインで、「宮田のブレーキが早いように感じた。僕が追突したかたちだから、僕のミスだけれど」というフェネストラズが、「リスタートはうまく決めたつもりでしたが、まさかぶつかるとは思いませんでした」という宮田のテールに接触。フロントウイングを壊してしまう。フェネストラズはそのままピットに戻ったが、大きく遅れてしまうことになり、さらにこの接触によりドライブスルーペナルティが課された。

 これでリスタート後は宮田が先頭、アーメド、小高、大湯、そして三浦愛(ThreeBond F314)をかわした河野駿佑(RS FINE K&N F318)が続くが、宮田にとってはファステストラップも奪い、フルポイントの12点を奪いたいところ。宮田はプッシュを続けると8周目に1分53秒219をマークし、これを手中に収め、そのまま逃げ切り。開幕戦の悔しさを晴らす勝利を飾った。

 2位は小高を振り切ったアーメドが入り、2戦連続の表彰台に。3位は小高で、全日本F3での初表彰台となった。大湯が4位、河野が5位に。スタートでストールしたものの、追い上げたシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)が6位となった。マスタークラスは第2戦も山口大陸(タイロクレーシング28号)が制している。

全日本F3選手権第2戦鈴鹿のスタートシーン
全日本F3選手権第2戦鈴鹿のスタートシーン
スタート直後、白煙を上げたホンダ・シビック・タイプRのメディカルカー
スタート直後、白煙を上げたホンダ・シビック・タイプRのメディカルカー
全日本F3選手権第2戦はレース直後にセーフティカー導入となった
全日本F3選手権第2戦はレース直後にセーフティカー導入となった
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)
全日本F3選手権第2戦鈴鹿の表彰台
全日本F3選手権第2戦鈴鹿の表彰台
河野駿佑(RS FINE K&N F318)
河野駿佑(RS FINE K&N F318)
序盤6番手を争った三浦愛(ThreeBond F314)
序盤6番手を争った三浦愛(ThreeBond F314)
スタート直後、白煙を上げたホンダ・シビック・タイプRのメディカルカー
スタート直後、白煙を上げたホンダ・シビック・タイプRのメディカルカー

全日本F3選手権第2戦鈴鹿
決勝レース結果

Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps
1 36 宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 17
2 65 エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 17
3 37 小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 17
4 2 大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 17
5 35 河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 17
6 7 シャルル・ミレッシ YTB by Carlin F317/スピース 17
7 12 大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 17
8 8 片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 17
9 13 三浦愛 ThreeBond F314 F314/スリーボンド東名 17
10 28 M 山口大陸 タイロクレーシング28号 F315/スピース 17
11 51 アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 17
12 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 17
13 5 M 久保田克昭 Planex・スマカメ F3 F315/トヨタ-トムス 17
14 11 サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 16

ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’53.219 8/12
ペナルティ:
No.11 ドライビングスルーペナルティ)国際モータースポーツ競技規則 付則H項 2.9.11(SC活動中の危険行為))
No.11 罰金3万円(全日本フォーミュラ3選手権統一規則 第21条-1(ピットエリア作業違反)


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