2018年、日本で復活した富士24時間レース。夕暮れ、夜、そして朝焼けと、ふだんと同じ富士スピードウェイながら、まったく違う色と風景を演出してくれるのが24時間レースの醍醐味だ。そしてコース上で織りなされるドラマは、決してスプリントでは味わえない感動を呼んでくれる。
そんな富士24時間だが、今まで日本では24時間レースはあまりなかっただけに、「どうやって観戦したらいいだろうか?」とお悩みのファンも多いはず。
もちろん近隣にホテルを予約して楽しむのもまったく問題ないが、せっかくならばサーキットで24時間を過ごしてみては。24時間、レースと同じ空気を味わうことで、展開されるドラマへの感動、そして完走した勝者たちへの賛辞の気持ちがより大きくなる。
この24時間レースを楽しむために、富士スピードウェイではさまざまな観戦のための用意をしているので、ぜひそちらを活用頂きたい。2019年大会に向けたイベントについては、随時富士スピードウェイのホームページで更新されているが、まず楽しみたいのは、テントライフとバーベキューだろう。
近年は非常に快適なテントが数多く販売されているほか、バーベキューも直火でなければ指定エリアで行うことができる。もちろん、キャンピングカーをうまく活用するのもひとつの手段だろう。
実は海外の24時間レースは、こういったキャンピングカーやテントを使ってモータースポーツはもちろん、スポーツイベントを楽しむのは当たり前の光景だ。その楽しみ方は親から子へ、そしてまたその子どもへと受け継がれており、ちょっと驚くものも。
日本であまりまだ見ない楽しみ方としては、やはり音楽。今は小さなサイズでも良質な音のポータブルスピーカーもあるので、周囲に迷惑にならないレベルでお気に入りの曲を流すのもアリ。ニュルブルクリンクなどではやぐらが組まれ、本格的な音響システムでダンスミュージックをかけていることも。また、ビアサーバーを持ち込むのもかなり一般的。
ちなみにヨーロッパで言えば、テレビを持ち込んだり、どうやって温水を出しているのかは分からないが、ジャグジーなんてものがコースサイドにあったりする。また、彼らはお気に入りのチームやメーカーの旗、出身国(ヨーロッパは地続きなので、クルマで別の国から観戦に来たりする)や出身地域の旗をテントに掲げることもする。
いずれにしろ、24時間レースは楽しんだモノ勝ち。マジメにコースだけを見つめていても楽しめないものだ。そしてみなさんが作り出す観戦文化が、また新たなモータースポーツ文化を創り出すことになる。ぜひ思いきり楽しんで、新しいカルチャーを作りだそう。